昭和の技術を遺す電気機関車の魅力
2025年1月21日に発刊される『電気機関車EX Vol.34』は、JR東日本の歴代電気機関車の特集を中心に展開されています。この特集は、旅客営業から引退した『ELぐんまfin』をフィーチャーし、最後のメンバーであるEF64 1001、1053、EF65 501の3両を取り上げています。特に、JR設立時から振り返り、高崎地区に配置されていた10両の電気機関車の特徴や運転実績を詳しく解説しています。日本の鉄道ファンにとって、これは見逃せない内容です。
交流・交直流機関車の暖房装置
さらに、本書では昨冬に引き続き、電気機関車に搭載される客車供給用暖房装置についても深掘りしています。交流および交直流電気機関車における蒸気発生装置と電気暖房装置の技術的背景や、その歴史的な変遷を紹介しています。前回号では直流電気機関車用の暖房装置も特集されており、両者を合わせて電気機関車に宿る暖房装置の世界観を楽しむことができます。
ED76 500番代の歩み
また、北海道地方に導入されたED76 500番代の電気機関車についても特集が組まれています。この機関車は、初号機の誕生から津軽海峡線に転じた551号機までの33年間にわたる歴史を振り返り、国鉄北海道総局での役割を詳述しています。また、小樽市総合博物館では新たに509号機が展示されていることも紹介されており、地域の鉄道文化の醍醐味を伝えています。
対象者に最適の一冊
本書は国鉄型車両ファンや機関車ファン、電気機関車に関心を寄せる人々に最適な内容となっています。機関車のメカニズムについて深く知りたい方にもぴったりの一冊です。
書誌情報
『電気機関車EX Vol.34』は、A4変形判164ページ、定価は2750円(税別)です。ISBNは978-4-8022-1536-7。イカロス出版はこの刊行を通じて、鉄道の魅力を再発見する手助けをしていきます。
まとめ
鉄道のロマンを感じるこの冬、ぜひ『電気機関車EX Vol.34』で電気機関車の魅力を堪能してみてください。引退した機関車たちの歴史を振り返り、今後の鉄道文化についても考えを巡らせるきっかけになることでしょう。