新たな支援スタイル「親活」とは
近年、婚活や恋活、朝活などの“○活ブーム”が続いていますが、次に注目されているのが「親活」です。これは、親が自分の子どもの就職活動をサポートする新たなスタイルを指します。特に、2011年に突入した就職“超”氷河期において、学生の就職活動は厳しいものとなっており、その背景には親の影響があります。
親活の背景
学生にとって親からのアドバイスは非常に大切な情報源ですが、現在、就活塾には親からの問い合わせが急増しているという実態があります。多くの親は、自身の子どもが十分な就職先を得られないことに対する不安から、そのサポートを始めています。特に、震災や経済の動揺によって雇用事情が不透明な中で、親たちが抱く心配は深刻です。
就職“超”氷河期の影響
厚生労働省と文部科学省の調査によると、新入社員の内定率は前年よりも下がり、就職活動が非常に厳しい状況にあることが分かります。特に2011年度には、大手企業志向の強い親世代がいたため、若者の就職活動はさらに難航しているのです。大学を卒業した学生の中には就職先を見つけられない者もおり、そうした現象が親の積極的な関与を促しています。
親活の具体的な取り組み
内定支援を手掛ける「内定アカデミア」の代表、山川雄志氏は、親からの相談が4月末から急増していると述べています。受講生の約70%が親からの支援を受けているとのことで、理由には震災の影響、大手企業への就職希望などがあります。
具体的な相談例
- - 面接の不安: 子どもが面接に落ち続けている状況で、どの業界を受けさせるべきか悩む親。
- - 塾選び: 子どもを就活塾に入れたいが、内容や仕組みについて知りたいと相談する親。
- - 直前対策: 最終面接を前に、模擬面接などでの具体的な対策を求める親。
親の支援がもたらす良い影響
親の支援は、就職活動における金銭的な面や情報収集、さらには精神的な余裕をもたらします。
- - 金銭面のサポート: 家計の負担が軽減され、地方の企業に対するエントリーも可能になります。
- - 情報収集の手助け: 社会経験を持つ親が面接の練習を手伝うことで、準備が整いやすくなります。
- - 精神的なサポート: 親にしかできないアドバイスが、学生自身の不安を和らげることに繋がります。
親だけじゃない、あらゆる活動に親が関与
結婚活動においても、親の役割が注目されるようになっています。若い世代の婚活において、親同士が面談を行う景気も急増中です。親が子どものプロフィールを使って結婚話を進めるなど、時代の変化とともに親の新たな関与が見られます。
まとめ
「親活」は就職活動における新たなスタイルとして注目されています。親のサポートが求められる中、今後ますますこの流れは強まることでしょう。並行して、内定アカデミアなどの就活支援機関も重要な役割を果たしていくことが期待されます。お子さんの就職活動を成功に導くためには、親の関与が益々必要となる時代が訪れています。