Maison Kitsunéが描く、2027年春夏コレクション「URBAN GLIDE」
Maison Kitsunéは2026年6月27日、パリ・ファッションウィークにおいて新たな春夏コレクション「URBAN GLIDE」を発表しました。このコレクションは、都市の夏を快適に過ごすためのスタイルを提案し、デザイナーAbigail Smiley-Smith(アビゲイル・スマイリー=スミス)のクリエイティブビジョンが反映されています。
都市の快適さを追求したデザイン
「URBAN GLIDE」は、都市部での過酷な暑さや強い日差しに着々と進化する人々の知恵からインスピレーションを得たものです。コレクションは「Protection」「Water」「Escape」の3つのテーマに基づいており、都市と海の境界を曖昧にし、機能性とスタイルを融合させたアイテムが揃っています。
Gildas Loaëc(ジルダ・ロアエック)とAbigail Smiley-Smithとの対話から始まったこのプロジェクトは、日本の都市における猛暑に力強く対応するための衣服を探求することにフォーカスしています。特に、東京で働く建設作業員が着用するような、高い通気性と軽量性を備えた作業着が発想の基になっています。これにより、快適さや動きやすさを実現しつつ、環境と調和するデザインが生まれました。
テーマ「Protection」の重要性
コレクション全体を貫く実用的なテーマ「Protection」は、軽量なテクニカル素材や冷却機能を持つ生地、高い通気性によって身体を包み込む安心感をもたらします。このテーマは、クリエイティブなアプローチにより、衣服と建築、パーソナルスペースとの新しい関係性を探求します。
水の反映
「Water」と名付けられたテーマは、全体的な視覚的および素材的な枠組みを形成しています。水面の反射や波の動き、光の変化は、プリントや材質に取り入れられ、魅力的なカラーパレットを生み出しています。このカラーは、輝くブルーや深いネイビー、穏やかなベージュに加えて、日の光で色あせたニュートラルなトーンも含まれています。
マリンカルチャーの影響
さらに、コレクションはマリンカルチャーからもインスピレーションを受けており、ロブスター漁のネットや防水シートといった要素が取り入れられています。これにより、軽快で機能的なデザインが実現しています。この新たなアイテムには、環境に適応するためにデザインされた色が変わるウインドブレーカーなど、ユニークな特徴が盛り込まれています。
コラボレーション・アート
今シーズンはさらに、「Desa Kitsuné」にもインスピレーションを受けた新しい発想が取り込まれています。このコレクションでは、都市と自然を対立させず、互いに行き来する新しいライフスタイルを表現しています。
アーティストの岩村遠(En Iwamura)とのコラボレーションも注目です。彼はMaison Kitsunéのシンボルであるフォックスを再解釈し、ウェアや空間演出に取り入れています。また、アウトドアブランドSnow Peakとの共同制作では、機能性とデザイン性を兼ね備えたカプセルコレクションを発表しました。ここで、アウトドアの技術が都市生活に馴染む形で表現されています。
ショーのハイライト
コレクションのショーは、Hôtel de Rohanの庭園で行われ、ファッション、アート、パフォーマンスが交差する独特の空間が創り出されました。会場にはEn Iwamuraの巨大な彫刻作品が配置され、コレクションのテーマが並行して探求されました。
音楽には、ライブクワイアがエレクトロニック・ミュージックをコーラスで表現し、観客を魅了しました。このパフォーマンスは、Maison Kitsunéの音楽レーベル「Kitsuné Musique」にも深いつながりがある作品でした。
全体として、「Urban Glide」は、Maison Kitsuné特有の「パリから東京へ」の視点を活かし、環境への適応と快適さを追求するワードローブを提案しています。そのデザインは、日常のエレガンスと同時にテクニカルな機能性が見事に融合しています。