旅行とファッションの新たな融合、株式会社FIT the Localの設立
2024年10月7日、東京都渋谷区に新たな企業『株式会社FIT the Local』が設立されました。この会社は、旅行者が旅先で新しいファッションアイテムをシェアすることを通じて、旅行とファッションの体験を豊かにすることを目的としています。
会社設立の背景
コロナ禍を乗り越え、国内外の旅行は徐々に回復へと向かっています。特に2024年から2025年にかけての年末年始には、1泊以上の旅行に出かける人数が前年同期比で2%増の2852万人に達し、総旅行消費額も同6.3%増の1兆3460億円になるといいます(JTB調査)。
このような状況の中で、旅行者による地域還元志向の高まりが注目されます。つまり、旅行が持つ満足感だけでなく、訪れた地の地域社会にポジティブな影響を及ぼしたいという意識が強まっているのです。
株式会社FIT the Localの誕生
FIT the Localのアイデアは、10年前に遡ります。当時、株式会社FIT the Localの取締役である鈴木万梨子が「旅行の装いを現地に用意し、訪れる街と溶け込む体験を提供したい」と考えたことがきっかけです。この思いは、鈴木が団体旅行の企画をしていた時に芽生えました。彼女は続けて「自由に生き、世の中を楽しむ人を応援したい」という理念を持ち続け、本事業へと繋がっています。
さらに、ファッションを楽しむ人々の支援にも注力してきた仲間たちが集まり、旅行とファッションの両方から新たな価値を提供するために、新会社が設立されました。
FIT the Localの理念とサービス
FIT the Localのファッションシェアサービスは、「地元のものを分かち合う」というコンセプトに基づいています。旅行に必要な服選びや新たな買い物への悩みは誰もが抱えるものですが、現地のローカルブランドから選べば、素晴らしい服に出会える可能性が高まります。
このサービスは、地域のファッションアイテムをシェアし、旅の質を高めるだけでなく、現地とのコミュニケーションや新しい体験を促進します。将来、荷物を最小限に抑えた自由な移動が可能になり、現地のファッションアイテムで装飾することが当たり前になる未来を目指しています。
環境への配慮と共生
さらに、FIT the Localの取り組みは単なる旅行体験の形成にとどまりません。「良いものを分かち合う」という体験が消費を見直すきっかけとなり、過剰な購入や廃棄を抑える行動を促します。これにより、地域や地球環境との共生を図ることができるのです。
経営体制と人材
経営陣には旅行業界やファッション業界での経験豊富なメンバーが揃い、事業開発やPR、マーケティングなど多岐にわたる知見を集結させています。今後新たな仲間を迎え入れ、さらなる発展を目指していく方針です。
代表取締役 南部彩子
南部は一橋大学社会学部卒業後、日本IBMでの営業職を経て、フードデリバリー業界で新規事業開発に携わった経験を持っています。自身のビジョンを実現するために、リサーチプロジェクトやソーシャルイノベーションに取り組んできました。
取締役 鈴木万梨子
鈴木は旅行会社での経験を活かし、美しい旅行体験を生み出すためのクリエイティブな視点を持っています。彼女は金融・経済リテラシーにも力を入れており、地域に貢献することを目標としています。
取締役 川村梨沙
川村は16年のスタイリスト経験を持ち、一般個人を対象にしたスタイリングサービスを展開しています。彼女の情熱は「人と服の良い出会い」を促進することで、より充実した体験を提供することです。
今後の展望
FIT the Localは、特許庁の支援プログラム「I-OPEN PROJECT」を受け、知的財産を活かした社会課題解決に向けた活動をスタートします。地域の文化や衣服といった資産を守りながら、ポジティブな影響を与える企業としてさらなる成長を目指します。2025年にはサービスを正式にローンチし、地域との絆を深める活動を進めていきます。
私たちの旅とファッションの新たな形に、ぜひご注目ください!