日本初のセキュリティインテリジェンス組織、LDOCが誕生

日本初のセキュリティインテリジェンス専門組織、LDOCの設立

2024年3月26日、東京都中央区に本社を持つZeamiCyberSecurity株式会社が、民間企業として初めてのセキュリティインテリジェンス専門組織「Layered Domain Observation Center」（通称、LDOC）を設立したことが発表されました。この組織は、今後の情報セキュリティにおける重要な役割を果たすことになるでしょう。

LDOC設立の背景

最近のインシデント調査によれば、情報漏洩が被害を大きくする主な要因は、実際の漏洩自体ではなく、漏洩に気づくまでのタイムラグです。例えば、サプライチェーン経由や、委託業者のPCからのデータ流出、さらにはランサムウェア攻撃後にリークサイトに情報が挙げられるなど、企業が直面するリスクが増大しています。これらの兆候を各企業が人の手で監視するには限界があり、迅速かつ広範な観測体制が求められています。LDOCはこのニーズに応えるために設立されたのです。

LDOCの役割と機能

LDOCは、主にダークウェブやリークサイトから得られる情報を調査・分析し、セキュリティインテリジェンスを支える中核的な役割を持ちます。収集したインテリジェンスデータは、現在開発中の次世代セキュリティAI基盤「Zeami Intelligence（ZI）」に統合され、検出精度やリスク判断の基盤として活用されます。実際、LDOCが取り扱う外部の兆候の大部分は、意味が曖昧でそのままでは使用できません。そのため、LDOCはこれらのデータを企業単位で再構成し、有意義な情報へと変換することを目指します。

今後の展望

LDOCは将来的に、開発中のAIエージェントとの統合を計画しています。これにより、人の知恵と機械の処理能力を組み合わせた実生活に即したインテリジェンスの確立が期待されます。ZeamiCyberSecurityが提供する「Zeami Intelligence」は、ダークウェブからの観測や脅威分析を自動化するプロダクトであり、企業のセキュリティ強化に寄与することを目指しています。

以上のように、LDOCの設立は情報セキュリティの分野において重大な一歩となります。この新たな専門組織が今後どのような影響を与えるのか、目が離せません。

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