2024年8月倒産最多
2024-09-09 17:08:53

2024年8月の企業倒産件数が過去10年で最多に達する全貌

2024年8月の企業倒産件数が過去10年で最多に達する全貌



2024年8月、株式会社帝国データバンクが発表したデータによると、企業の倒産件数は746件に上り、前年同月に比べてわずかに増加しました。この数値は、過去10年間で最も高いものであり、28ヶ月連続で前年同月を上回ったことを示しています。近年の経済状況を背景に、倒産の増加が続く中、今回の調査結果の背景や影響について詳しく見ていきます。

倒産件数の増加


倒産件数は744件と前年同月の742件から0.5%増加しました。これにより、8月としては過去10年で最多の結果となりました。一方で、負債総額は927億5900万円で、前年同月の995億100万円から6.8%減少し、2カ月ぶりに前年同月を下回る結果に。倒産件数の増加は、特に「サービス業」において顕著であり、この業種における倒産件数は188件から197件へと増加しました。

業種別の分析


業種別に見ると、7業種中3業種で前年同月を上回る結果となりました。その中でも「卸売業」は、79件から96件へと21.5%の増加率を見せています。一方で「小売業」は148件から169件へと増加し続けており、「飲食店」や「飲食料品卸売」の企業が影響を受けています。【注】具体的には、38件から56件、13件から32件という増加が見られ、食品関連の倒産が顕著です。

地域別の状況


地域別に見ると、倒産件数が増加した地域として『四国』が挙げられます。この地域は前年同月から50%増で、18件に達しました。関東地方は294件から279件に減少し、19カ月ぶりに前年を下回りました。

特別な倒産の増加率


特に注目すべきは「物価高倒産」の件数です。具体的には、64件が報告され、これも30ヶ月連続で前年同月を上回っています。「ゼロゼロ(コロナ)融資後倒産」は41件、初めて前年同月を下回ったことも目を引きます。これに対し「人手不足倒産」は増加し、前年の14件から31件へと大幅に増加しました。

経済の不安定要素


2024年に入ってからの倒産件数は6553件と前年同期の5449件から20.3%増加しています。物価高や人手不足、利上げなどの経済的な要因が企業に影響を与え、倒産のリスクが高まっているのが現実です。これにより、2024年の年間合計倒産件数は1万件を超える可能性があるとの見通しも示されています。今後の経済動向には十分な注意が求められるでしょう。

おわりに


企業倒産件数が過去10年で最多となった8月のデータは、業界や地域によって状況が異なることを示しています。特に食品関連やサービス業においては今後の動向に目を離せません。企業のリスクを考慮しながら、十分な対策が必要とされていると言えるでしょう。


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会社情報

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株式会社帝国データバンク
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