千葉県市原市が梨の研修生を募集
千葉県市原市では、特産の梨を生産するための新規就農者を育成するプロジェクトがスタートしました。この取り組みは、梨の担い手確保と育成を目的とし、全国から研修生を募集しています。市原市が新規就農者の研修機関として千葉県から認定を受けたのは、令和6年7月のこと。この認定により、研修生は研修期間中に国の交付金を活用できる特典があります。
研修概要
研修は令和7年11月からスタートし、2年間にわたり週4日程度の実施が予定されています。研修場所は市農業センターと市内の梨園で、通称「生産者ほ場」と呼ばれる場所で行われます。研修内容には、座学による基礎研修や実地研修が含まれており、梨作りに必要な知識と技術を包括的に学べる環境が整っています。
座学研修
座学では、農業の基礎知識や経営管理に関する授業が行われます。これにより、梨作りだけではなく、農業というビジネスを成功させるための考え方や運営方法を学ぶことができます。技術だけでなく、経営に必要な視点を持つことができるのは大きなメリットです。
実地研修
実地研修では、具体的な作業に携わります。梨の交配から摘果、収穫、販売に関する作業に実際に参加することで、理論を実践に落とし込むことが可能です。また、肥培管理や剪定作業といった専門的な技術も学ぶことができます。
研修生応募について
研修生の募集は2023年6月20日から9月30日までの期間で行われます。若干名の募集人数があるため、興味のある方は早めの応募をお勧めします。申込方法は、必要書類を整え、事前に連絡の上で農林業振興課に持参する形式です。募集リーフレットや詳細情報については、市のウェブサイトで確認できます。
研修機関のメリットについて
認定を受けた研修機関での研修生は、国の「就農準備資金」という交付金を活用できます。これは、研修期間中に月12.5万円を支給され、最大で年間150万円が支給される制度です。一定の要件を満たすことで、最長2年間この制度を利用することが可能です。資金面でのサポートがあることで、新たに農業に挑戦する方も安心して研修に臨むことができそうです。
今後の予定
市原市では、今後も積極的な情報発信を行う予定です。9月には新・農業人フェアに参加し、研修生の募集を行うことが予定されています。そして、10月には選考を行い、11月からの研修開始へと進むのです。さらに、最新の栽培法を学ぶための研修ほ場も農業センターに設けられ、令和7年度の完成を目指しています。
梨作りに興味のある皆さん、千葉県市原市で新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。