Gumarontinib承認申請
2023-09-08 09:39:56
海和製薬、新規抗がん剤Gumarontinibの国内承認申請を発表
海和製薬、新規抗がん剤Gumarontinibの承認申請を発表
2023年9月8日、海和製薬株式会社は新たな抗がん剤「Gumarontinib(開発コード:SCC244)」について、国内での製造販売承認申請を行ったことを発表しました。この薬剤は、特に「MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対応するものです。
Gumarontinibは、中国の国家食品薬品監督管理総局(NMPA)からも2023年3月に承認を受けており、臨床試験での有効性と安全性のデータに基づいて日本での承認を申請しています。特に、単群・非盲検の多施設共同国際臨床第2相試験(GLORY試験)から得られたデータが本申請の根拠となっています。
海和製薬株式会社の代表取締役社長、李雪花は「この承認申請は、世界のがん患者に対してより安全で効果的な治療法を提供するための第一歩であり、Gumarontinibの可能性を信じて支えてくれた皆様に感謝しています」と述べています。
肺癌の現状とGumarontinibの意義
肺癌は、全体のがんの中でも最も致死率が高く、新規患者数や死亡者数も非常に多い疾患です。2020年には、世界で220万人が新たに診断され、相当数の死者が出ています。日本でも、年間12万人以上の新たな肺癌患者が確認されており、そのうち88%は非小細胞肺癌とされている中、MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の患者は約3%程度であることから、Gumarontinibが有効な患者は推定3,000人ほどとされています。
Gumarontinibは、海和製薬が開発した選択的な低分子・経口MET阻害剤であり、特にMETエクソン14変異を伴う非小細胞肺癌に対して高い効果が期待されています。治療の選択肢を広げる可能性を秘めており、日本国内における新たな治療法の一翼を担うことが期待されています。
海和製薬株式会社の紹介
海和製薬株式会社は、中国のHaihe Biopharmaの100%子会社であり、東京に本社を置いています。日本とアメリカに研究開発拠点を持ちながら、特に抗がん薬の開発に注力しています。創薬から商業化まで一貫したプロセスをカバーし、全球のがん患者に救命的な治療の選択肢を提供することを目指しています。また、グローバルな視点での研究開発に留まらず、日本国内での患者を考慮した治療法の提供にも貢献してまいります。
将来的にはGumarontinibだけでなく、他の新薬の開発や製造販売の承認申請も進め、がん治療の分野におけるイノベーションを推進していく所存です。
会社情報
- 会社名
-
海和製薬株式会社
- 住所
- 港区赤坂2-14-11 天翔オフィス赤坂403号室
- 電話番号
-
03-6441-0878