大東建託が新たに導入する「ケア休暇」に注目
2025年1月、建設業界のリーディングカンパニーである大東建託株式会社が新たな福利厚生制度「ケア休暇」を導入します。この制度は、従業員自身の健康管理だけでなく、ペットに対するケアも含まれるという画期的な内容が特徴です。今回は、この「ケア休暇」について詳しく見ていきましょう。
「ケア休暇」の背景
大東建託は、2020年に家族休暇制度を導入し、主に不妊治療やマタニティ、介護および看護のための時間を提供してきました。家族のライフイベントを支援することで、働きながらもプライベートを充実させられる環境づくりを意識してきたのです。しかし、近年ではペットも家族の一員として捉えられることが多く、さらにペットに関するニーズが高まっています。これを受けて、同社は新たに「ケア休暇」を設けることを決定しました。
具体的な内容
「ケア休暇」では、従業員は自身の治療や療養に加えて、ペット(犬・猫)の通院、介護、さらには忌引きの際にもこの制度を活用できるようになります。これは、年内に最大5日間の有給休暇として取得可能で、さらに1時間単位での取得が認められています。ペットを巡る過去の調査では、飼い主の約8割がペットを家族と見なし、過去にペットロスを経験した人も6割に上ることが分かっています。しかし、実際にペットを理由に休暇を取得する人は少数派に過ぎないのが現実です。このような意見を踏まえ、大東建託が「ケア休暇」を導入することで、ペットを理由とした休暇取得を後押しすることを目指しています。
より広がる家族休暇制度
「ケア休暇」の導入に伴い、家族休暇制度もさらに拡充される予定です。具体的には、2025年4月から施行される育児・介護休業法の改正に対応し、子どもの行事や学級閉鎖といった理由でも家族休暇が取得可能になります。このような環境づくりは、従業員のエンゲージメントを高め、採用力の向上にもつながることでしょう。
利用方法
「ケア休暇」は、ペットの事前登録が不要であるため、非常に利用しやすいのも魅力の一つです。ペットの通院や介護、忌引きを理由にする場合は、通常の休暇申請と同様に申請を行うことで、スムーズに休暇を取得できます。これにより、従業員が家族同様のペットに対しても、適切なケアを行える環境が整います。
まとめ
大東建託の「ケア休暇」は、慣習的な福利厚生の枠を超えた革新的な制度です。ペットも家族の一員として大切に扱う社会の中で、従業員がより快適に働ける環境を創出する一助となることが期待されます。企業としての責任を果たし、全従業員が満足できる制度を目指して進む大東建託の取り組みに、今後も注目が集まりそうです。