Z世代の就職活動におけるSNS利用が急増
最近の調査によれば、2025年度の就職活動においてZ世代の学生が最も重視しているSNSの利用が著しく増加しています。この調査は、株式会社マーキュリーによって実施され、内定を得た学生を対象としています。具体的には、内定者に対して行った「就職活動に関するアンケート」がその結果を示しています。
調査概要
この調査は、2025年度入社予定の内定者555名を対象に、2025年2月28日から3月18日にかけて行われました。2024年度の内定者540名を対象とした調査結果もあり、その両者を比較することでいくつかのトレンドが浮かび上がります。
SNS利用の変化
特筆すべきは、学生が「最も参考にしたSNS」として「Instagram」が28.5%、そして「TikTok」が10.8%を占めたことです。特にInstagramは前年比+5.4ポイント、TikTokは+6.4ポイントの増加を示しました。一方で、YouTubeの利用は前年比で7.5ポイント減少しており、情報収集の手段が“短尺・視覚重視のSNS”へと移行していることが明らかです。
この結果から、Z世代の就職活動において、企業との接点を持つための方法が変化していることが見て取れます。SNSを通じての情報収集が主流となっており、特に視覚的な情報が好まれる傾向にあります。
企業の雰囲気に対する関心
さらに、SNSを通じて得られた情報の中で「企業の雰囲気」に最も注目が集まっています。この項目は前年比で7ポイント増加し、62.7%に達しました。これは、企業の公式な情報だけでは伝わらない、企業の文化や日常の雰囲気を学生が重視するようになっていることを示唆しています。具体的には、社内イベントの様子やオフィス紹介など、実際の職場の状況を知りたいと考える学生の姿勢が見受けられます。
選考特典の魅力
選考過程における特典に関しても関心が高まっています。学生たちが「魅力的だ」と感じた選考特典としては、「カジュアル面談」や「面接確約」が名を挙げており、これらは引き続き人気を集めています。また、「早期選考」のメリットを感じる学生の割合も前年比より2.5ポイント増加しており、就職活動の早期化や効率を重視する傾向が反映されていると考えられます。
マーキュリーの取り組み
株式会社マーキュリーは、これらの変化に対応するため、SNSを活用した情報発信を積極的に行っています。特に、採用公式Instagramでは、週に3回の頻度で社内の雰囲気や社員紹介を投稿しており、学生との接点を大切にしています。企業とのつながりを感じられる情報を提供し、オープンな採用活動を推進することで、より多くの学生にアピールしています。
まとめ
本調査からは、Z世代の就職活動におけるSNSの利用が増加し、特にInstagramやTikTokが重要な情報源になっていることが明らかとなりました。また、企業の雰囲気を知りたいという学生のニーズも高まっており、企業側はこれに応じた情報提供が求められています。こうしたトレンドを踏まえ、今後も企業と学生の架け橋となるような取り組みが期待されます。