大企業におけるDX人材育成の現状
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業が競争力を維持・向上させるための重要な要素として認識されています。特に大手企業においては、デジタル技術の導入が業務効率の向上や新たなビジネス機会の創出につながりますが、その実施において「中核人材」が必要不可欠です。株式会社リンプレスが実施した調査では、大手企業のDX推進に関わる担当者132名を対象に、現在のDX人材育成の実態を探っている。
調査概要
この調査は、2025年3月11日に行われ、リサーチデータマーケティング「リサピー®︎」を活用したインターネット調査として実施されました。調査に参加したのは、従業員1,000名以上の大企業でDX推進を担当している実務者たちです。調査結果は全10問から構成されており、ここでは一部の結果を紹介します。
DXの推進状況
調査によると、大企業におけるDX推進の状況は「実行段階」が36.4%と最も多く、続いて「初期段階」が27.3%、計画段階が12.9%という結果が出ました。これは、ほぼ4割の企業がすでに本格的なDXに取り組んでいる一方で、初期段階にいる企業もまだ存在していることを示しています。
プロジェクトの停滞要因
重要なのは、DXプロジェクトが停滞する主な原因として、「要件定義段階」と「実行段階」が挙げられたことです。この二つの段階が53.8%を占め、企業はプロジェクトを言い出す際の明確な計画や進捗管理を欠いている場合が多いと考えられます。そのため、最初に適切な目標を定め、具体的な行動計画を策定することが必要です。
DX推進に必要なスキル
調査では、DXプロジェクトを推進する中核人材に求められるスキルとして、「データ分析・活用能力」が51.5%と最も高い割合を示しました。プロジェクトマネジメント能力(37.9%)やIT企画力(34.8%)も重要視されています。これは、技術的な側面だけでなく、マネジメントや業務理解が不可欠であることを物語っています。
まとめ
リンプレスの調査結果は、DX推進において中核人材の育成がどう進められるべきかを示す貴重な指標です。ITのスキルだけでなく、プロジェクトマネジメントやリーダーシップ、デザイン思考など、幅広い能力が求められています。これからの企業は、技術導入だけではなく、実際のプロジェクトを推進する人材の確保と育成が急務であることが分かります。その詳細な結果は、リンプレスのウェブサイトで確認可能です。
この調査結果についての詳細は、
こちらからダウンロードしてください。
株式会社リンプレスについて
リンプレスは企業のDX推進に特化した研修やコンサルティングを提供しており、社会のデジタル化が進む中で未来の変革をサポートしています。