地域の魅力を発信する加藤慶さんが移住者アワードを受賞

地域活性化の模範となる加藤慶さんの受賞

12月9日、東京・六本木のポニーキャニオン本社で行われた「第2回ニッポン移住者アワード」にて、岐阜県山県市の加藤慶さんが「地域産業賞」を受賞しました。このアワードは、人々が移住によって理想の生活を実現した事例を称えるものです。

加藤さんは、新卒でIT企業に5年間勤めた後、2016年に地域おこし協力隊として山県市に移住しました。彼は、地域特有の「伊自良大実柿」と「柿渋染め」に惹かれ、これらの文化を広めることに情熱を注いできました。特に、約500年の歴史がある伊自良大実柿と、復活を遂げた柿渋染めの魅力を伝えるために、「柿BUSHI」という工房を設立。

柿BUSHIの取り組み

加藤さんの手がける「柿BUSHI」では、柿渋染め体験や製品販売が行われ、地域の柿文化を体感できる場を提供しています。また、伊自良大実柿の保全活動にも力を入れ、持続可能な地域産業の構築を目指しています。選考委員の風間欣人氏は、加藤さんが特産品の伝統を守りつつ商品化し、更に保全に向けた行動を行っていることを高く評価しました。