𠮷岡秀人医師、第49回正力松太郎賞の特別賞受賞
2023年9月29日、東京都内の東京グランドホテルにて、第49回正力松太郎賞の授賞式が行われました。この栄えある賞を受賞したのは、小児外科医でありNPO法人ジャパンハートの創設者である𠮷岡秀人医師です。𠮷岡医師は、ミャンマーを中心に医療支援活動を行っており、今回の受賞はその活動が高く評価されてのことです。
賞の意義と𠮷岡医師の活動
正力松太郎賞は、青少年の情操教育や育成に貢献する個人や団体を表彰するもので、故・正力松太郎氏の理念に基づいて設立されました。𠮷岡医師は、ミャンマーでの医療支援活動を通じて、若者たちへの希望を提供し続けています。
受賞の背景には、2025年に発生したミャンマーの大地震に対する救援活動や、戦後80年を迎えたことからの慰霊への思いもあります。𠮷岡医師は、1995年にミャンマーを初めて訪れ、現地での医療活動を行う契機となったのは、「この地で医療活動をしてほしい」という依頼でした。このメッセージは、彼の活動の根底にある「慰霊」という精神を象徴しています。
授賞式での感謝と決意
授賞式の中で𠮷岡医師は、自身の医療活動の原点や、当初の孤独な気持ちを振り返り、支えてくれた人々への感謝の意を表しました。彼は壇上で次のように述べました。「私はビルマ戦線での“慰霊”として医療活動を始めて30年が経ちました。限られた自分の寿命を子どもたちの命に変えてきました。これからもミャンマーでの慰霊と支援活動を、死ぬまで続けていきたい」と力強い言葉で決意を表明しました。
𠮷岡秀人の背景
𠮷岡医師は、1965年に大阪府で生まれ、大分医科大学を卒業後、大阪と神奈川の救急病院で勤務をした後、単身でミャンマーへ渡りました。1995年には医療支援活動を本格的に開始し、その後国際医療ボランティア団体ジャパンハートを設立しました。彼の活動は、日本国内だけでなく、東南アジア各国にも広がり、開発途上国の医療現場での現役医師として奮闘を続けています。
現在、𠮷岡医師は『情熱大陸』にも3度出演し、第69回菊池寛賞も受賞した実績を持つ、著名な医師として知られています。
未来に向けた活動
𠮷岡医師の活動は、ただの支援行為ではなく、彼自身の人生の中で多くの経験と学びを得る過程でもあります。ミャンマーでの活動を通して多くの人々の命を救い、同時に慰霊の意義を感じ続けている彼の姿勢は、多くの人に感動を与えています。これからも𠮷岡医師は、自らの信念を持って、ミャンマーでの活動を続けていくことでしょう。