次世代ビールサーバー「TAPPY」のすべて
キリンビール株式会社が2021年4月に全国展開を開始した次世代ビールサーバー「TAPPY」が、ついに導入店舗数が3万店を超えました。2025年4月30日時点での成果として、飲食業界における新たなスタンダードとして急成長しています。
「TAPPY」は、軽量で持ち運びが容易な3リットルのペットボトルを使用してお客様に本格的な「一番搾り」や「キリンサワー」、さらには「陸ハイボール」を提供します。このシステムは、飲食業界が抱えている社会課題の解決にも寄与しており、特に注目されているのが食品ロスの削減です。
食品ロスの削減に向けた取り組み
「TAPPY」は、樽詰生ビールサーバーと比較して洗浄時に廃棄されるビールの量が少なくなります。ホースの長さが短いため、残ったビールが無駄になることが激減し、サービス開始以来、推計で1000万本分以上のビール廃棄を防ぐことに貢献しています。国が掲げる「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」もあり、今後の社会課題解決は一層加速することでしょう。
人気の理由:おいしさと便利さ
「TAPPY」の流行を支えるきっかけの一つが、提供されるビールの品質です。鮮度を重視した小容量のペットボトル使用に注目が集まり、開封後の消費期限を短縮することで、よりおいしい生ビールを提供します。「お店でのビールが明らかにおいしくなった」という顧客の声も多く寄せられています。
スタッフの負担を軽減
このビールサーバーは、操作が簡単であるため、従業員の作業負担を大幅に軽減できるメリットがあります。3リットルペットボトルは軽量で持ち運びも容易なため、従来の樽詰生ビールサーバーと比較して、店舗での作業時間を年間で80時間も削減できる見込みです。多くの飲食店からは「洗浄の手間が減って助かる」という声も届いています。
経済的利点
「TAPPY」は従業員の負担を軽減するだけでなく、ビールの廃棄量の削減によって飲食店のコストを削減する効果も期待できます。一般的な店舗では、年間で約16万円のコスト削減が見込まれており、お客様からは「ロスが減り、今までかかっていたコストが浮くことを実感している」と高評価を得ています。
キリングループは、自然を大切にしながら「食と健康」に新しい喜びを提供し、心豊かな社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。「TAPPY」はその一環として、飲食店の皆さまと共に食を通じて新しい人とのつながりの創出を目指します。