心の調和を探る『和するこころ』著者インタビュー
「和するこころ」という概念について、著者の形山睡峰氏にお話を伺う機会を得ました。この書籍は、私たちの理解を越えた心のつながりを探求し、一人一人の思いや価値観を尊重することの重要性を伝えています。
和する心とは何か?
形山氏は「和する」という言葉について、単なる一体感や調和ではないことを強調しています。「和する」というのは、むしろ私たちが持つ個性や異なる思いが共存し、何らかの均衡を保ち続ける状態です。それにより、無理に意見を一致させるのではなく、異なる意見が存在することを受け入れ合う心の広さが大切だと語ります。
本書の中でも、「和するこころ」とは、様々な人々が異なる色を持ちながらも、お互いを認め合うことで成り立っていると指摘されています。この相互理解が、個々の自由と主体性を尊重する鍵だと形山氏は述べています。
著者のプロフィール
形山氏は昭和24年に岡山県の美咲町で生まれ、大学卒業後に出家の道を選びました。高歩院住職・大森曹玄老師より教えを受け、後に自身も禅会を開催するようになります。茨城県には菩提禅堂を築き、現在に至るまで多くの人々と心のつながりを持ち続けてきました。
書籍情報とメディアの取り組み
『和するこころ』は、エイチエス株式会社より発行されており、定価は税込で1,980円です。内容は、さまざまな視点が盛り込まれた214ページにわたります。書籍の購入は公式サイト及び他書店でも行えます。
さらに、ちえうみは仏教に関心を持つ人々に向けた新しいメディアであり、豊かな仏教の智慧や実践を深める様々な内容を提供しています。動画のインタビューや記事を通じて、多くの人と知識や経験を共有し、仏教の理解を促進しています。
最後に
形山氏のお話は、私たちが考える「和」とは何かを深く思索させてくれるものでした。個々の異なる思いを受け入れ、調和を保つことの大切さが、今の社会にも強く求められています。これからも心の豊かさを育むために、本書とちえうみの活動から多くのインスピレーションを得ていきたいと思います。