教育現場の未来を切り拓く『MIRAI FLOW』の登場
さつき株式会社が新たに発表したAIアプリ、『MIRAI FLOW』が2025年9月30日より教育現場で利用可能になる。このアプリは、同社製の電子黒板『ミライタッチ』専用に設計されており、教育の質をさらに向上させることを目指している。そんな『MIRAI FLOW』の秘めたる力とは一体何なのだろうか。
『MIRAI FLOW』の特徴
1. 多様な情報形式への対応
『MIRAI FLOW』は、テキストや画像、音声といった様々な形式の情報を受け付け、AIがそれを統合的に解析する。これにより、教師が生徒たちからの質問や意見に的確かつ迅速に応えることが可能となり、授業の進行がスムーズになる。
2. 2画面表示機能
授業では、情報を比較しながら進めることがよくある。このアプリでは、AIによる回答とともに画像やファイルを同時に表示できる2画面表示機能を搭載。これにより、思考を中断することなく、生徒たちは疑問に対する探求を続けられるようになる。
3. カスタマイズ性の充実
教師が自分に合った形で利用できるよう、言語モデルの選択や設定を自由にカスタマイズできる仕組みも用意。APIキーを使った運用も可能で、個々の教育スタイルにマッチした利用方法が期待できる。
4. 高度な対話能力
特筆すべきは、Google Cloudの先進AIモデル「Gemini」が搭載されている点。これにより、複雑な問い合わせに対する応答や創造的なアイデアを提案する能力が備わり、教師と生徒の間に新たな対話の道を拓くことができる。
開発の背景
最近のGIGAスクール構想により、教育現場でのICT活用が進む一方で、AIを用いて子どもたちの思考力や表現力を育成する必要がある。さつき株式会社は、これまでの実績を基に、電子黒板を中心にしたAIアプリ『MIRAI FLOW』を開発し、学びの質を向上させるソリューションを提供することを目指している。
対応機種
『MIRAI FLOW』は、特定の電子黒板シリーズで利用できる。
- - Xシリーズ: M65CE3X / M75CE3X / M65CE3XD / M75CE3XD / M65CE3XE / M75CE3XE
- - Pシリーズ: M65PE3S / M75PE3S / M86PE3S
別途、カメラやマイクが必要となるため、その点も考慮いただきたい。
今後の展望
今後もさつき株式会社は『MIRAI FLOW』を通じて教育現場のAI活用の可能性を広げ、個別最適化された学びの実現を支援するため、教育機関の声を反映した機能改善を続けていく。業界の変化に対応したの教育環境の進化を図り、教師や生徒のニーズに応える製品開発を目指していくとのこと。
『MIRAI TOUCH』のインクルーシブデザイン
『MIRAI TOUCH』は、健常者に限らず、様々な利用者が直感的に使用できる「インクルーシブ電子黒板」としても知られる。ユーザーの声を反映しながら、ICT環境の更なる普及と発展に貢献することを目指している。
まとめ
さつき株式会社の『MIRAI FLOW』は、教育現場における新たなAI活用のカギを握っている。今後の教育の進化に注目が集まる中、このアプリがどのように活用されていくのか、さらなる発展が期待されている。