移住を考えるフリーランスの心模様を探る調査結果
近年、移住に関心を持つフリーランスが増加しています。今号では、首都圏、関西圏、愛知県、福岡県に住むフリーランスを対象にした移住に関する調査結果についてご紹介します。この調査は2016年7月に実施されたもので、データは過去に公表されていますが、理解を深めるために改めてインフォグラフィックスでまとめました。
フリーランスとその仕事環境
フリーランスには様々な職種が存在し、働き方にも多様性があります。多くのフリーランスは都市への通勤が必要ない職種であるにもかかわらず、移住先に大都市へのアクセスを求める傾向が強いことがわかりました。特に、カメラマンやフォトグラファーを除く職種では、大都市の利便性がなおさら重視されています。この結果は、フリーランスが必ずしも専門職へのこだわりだけではなく、より柔軟で多様な働き方を受け入れていることを示しています。
生活スタイルへの興味
調査結果によると、移住先での生活スタイルに対する興味が最も高いことが明らかになりました。もちろん、その地域に根付いた文化や特徴も重要な要素ですが、どのようにその土地で生活したいのかが鍵となっています。移住を検討する人々は、自分のニーズに合ったライフスタイルが実現できる地域に強い関心を抱いているようです。
人気地域の傾向
沖縄県と北海道は、移住先としての人気が高い地域であり、その他の地域では独自の特色が見られます。首都圏では、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県が退いていますし、関西圏でも大阪府、兵庫県、京都府が除外されています。このことは、住民の求める条件や期待が地域によって異なることを示しています。
大都市から地方への移住促進
現在、人口と経済の大都市集中を避けるため、地方への移住を促進する取り組みが進められています。地方の居住者と新たに移住してきた人との相互理解の促進が重要です。調査からは、地域側において「ここには仕事がない」「地域活動を盛り上げて欲しい」「この地域ならではの特色を理解して欲しい」という声が強いことがわかりました。移住者は地域の暮らしを直に感じ、そのスキルと地域活動とのマッチングが重要となります。
調査の詳細
この調査は、以下の概要で実施されました。
- - 調査時期: 2016年7月4日 ~ 7月19日
- - 調査対象: 移住を考えていると回答した首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)、愛知県、関西圏(大阪府、兵庫県、京都府)、福岡県に住むフリーランス
- - 対象者数: 750名
調査企画・分析は株式会社ふろしきやが行いました。より詳しい情報を知りたい方は、公式サイトをご覧ください。地域に新たな風を吹かせる移住者と、それを受け入れる地域の皆様が互いに理解し合えるような場面が増えることを期待しています。