JR東日本が提案する犬と楽しむ新たな鉄道旅行
愛犬と過ごす特別な時間を求める飼い主たちに向けて、JR東日本が新しい試みを始めました。株式会社tent tentが運営する「おでかけわんこ部」とのコラボレーションで実現した『わんだフルTRAIN』は、愛犬と共にケージなしで鉄道を旅する夢のような体験を提供しています。2025年4月12日から13日に開催されるこのツアーは、告知からわずか2週間で満席となり、愛犬家からの反響は非常に大きいです。
『わんだフルTRAIN』の魅力
この特別なツアーは、JR東日本の愛犬家社員によって考案されました。通常の鉄道旅行ではペットはケージに入れなければいけませんが、今回のツアーでは特急E257系を貸切り、しかも愛犬はケージに入れずに座席に座ることができます。これにより、愛犬とより一層近い距離で特別な時間を過ごすことが可能になります。過去の第1・2弾は伊豆高原方面で開催されましたが、第3弾では人気の避暑地・軽井沢が目的地となり、地元の魅力も堪能できます。
ツアーの詳細
日程
2025年4月12日(土)〜13日(日)
行程
上野駅 → 横川駅(1泊2日)
定員
45組82名、愛犬54頭
ツアーの内容
- - 特急E257系貸切で、愛犬をそのまま乗車
- - 愛犬用制服での記念撮影
- - 愛犬専用駅弁の提供(ココグルメ)
- - 宿泊は「レジーナリゾート旧軽井沢」など
- - “わんこ旅ガイド”の配布
ペットツーリズムの新たな価値
高価格帯での提供にも関わらず、1人あたり10〜15万円という価格であっても、ツアーへの興味は高く、キャンセル待ちも40名以上出たほどです。この反応は、愛犬と過ごす特別な体験への需要を如実に示しています。参加者の声には、「他のご家族やペットもリラックスしていて非常に良い企画」との満足感や、イベントの温かい雰囲気が印象的だったことが寄せられています。
愛犬と共に旅することがもたらす喜び
ツアー到着地の横川駅では、地域住民がサプライズで参加者を歓迎し、思わず涙ぐむ場面もありました。愛犬と共に旅をすることで、普段は接点のない人々との交流が生まれ、場が優しく暖かく変わる瞬間を感じた参加者も多かったようです。これは、旅行が単なる移動や観光ではない、特別な価値を持つことを物語っています。
おでかけわんこ部の役割
おでかけわんこ部の役割は、参加者の満足度を高めるために多岐にわたります。今回は、軽井沢エリアの観光スポット選定や、ペットマナーを含めた観光ガイドの制作を行いました。特に好評だったのが、愛犬との楽しみ方やマナーについてまとめたオリジナルの観光ガイドブックで、飼い主たちから非常に便利だったとの声が寄せられています。
JR東日本の思い
今回の企画を担当したJR東日本社員は、旅行需要が低下する中で、新たな利用者を呼び込むためにこのツアーを考案しました。愛犬との旅は、飼い主にも地域にも新しい価値を生み出せると信じています。今後もペットツーリズムを推進し、愛犬家と一緒に楽しめる環境を整えていく意向です。
tent tentの展望
今後、tent tentは「人とペットの共生社会をアップデートする」ことを目指し、愛犬との生活や旅をより豊かにする取り組みを進めていくとしています。これからもペットとの新たな観光スタイルを提案し、飼い主も地域も共に楽しめる持続可能な観光の普及に努めているとのことです。
愛犬との特別な旅を通じて、リラックスした時間や温かい交流が生まれる『わんだフルTRAIN』の取り組みは、多くの愛犬家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。愛犬を共に連れ出すことで、様々な出会いや発見が待ち受けているのです。これからもペットと共に楽しむ旅の可能性を広げるこの試みに、注目が集まります。