尼崎市が進化する市営住宅、DIY可能な新たな住環境を提供

近年、暮らし方に多様性を求める声が高まる中、尼崎市が新たに市営住宅においてDIY可能な住宅の入居者を募集することが発表されました。この試みは、主に子育て世帯や若年世帯を対象にしており、市民のライフスタイルの多様化に寄与することを目的としています。

DIY住宅の特徴

尼崎市では、合計30戸のDIY可能な市営住宅を提供します。具体的には、市内6つの行政地区にそれぞれ5戸ずつ展開される予定です。入居者の希望に応じて、出発点としては通常の市営住宅よりも自由度の高い環境が提供されます。入居者は、躯体に影響がない範囲でのDIYを行うことが可能です。具体例としては、壁や天井の仕上げ材を変更する、設備を新設する、間取りを変更するなどが想定されています。

子育て世帯と若年世帯の定住促進

この施策は「子育て世帯の定住・転入促進」プログラムの一環であり、尼崎市が抱える子育て世帯の転出超過といった課題を解決するために実施されています。また、自治会活動も活性化されることが期待されているため、入居者には地域活動への参加が求められます。これにより、地域とのつながりを深める機会にもなるでしょう。

募集について

入居者の募集は、令和7年6月16日から開始されます。応募には特定の条件があり、子育て世帯や若年世帯が対象となり、世帯年収要件が設けられています。また、応募者は家賃や共益費を確実に納めることが求められ、自治会活動への参加も義務づけられています。入居が決定した場合、DIY工事の10ヶ月間は使用料が無償提供されるとされています。