株式会社多摩川ホールディングス(以下、多摩川)は、ASEAN市場へのさらなる進出を目指して、ベトナムの孫会社であるTAMAGAWA ELECTRONICS CO., LTD.(多摩川電子ベトナム)を通じてインドネシア市場に進出することをお知らせします。この進出は、現地ビジネスパートナーが設立する営業代理店を活用する形で進められます。
進出の目的
多摩川グループは、日本とベトナムを拠点に高周波受動部品の設計・製造・販売を行ってきましたが、最近の東南アジア市場における需要の高まりに応じて、特にインドネシア市場への進出を決定しました。インドネシアは約2億7,780万人の人口を有し、東南アジアで最も大きな経済国です。特に、通信インフラが急速に発展する環境にあります。
スマートフォンを含む移動電話の加入数は316,553千件に達しています。これは、2022年時点で世界第4位の規模であり、日本の加入数を上回る状況です。インドネシアの市場規模は日本の1.57倍であり、通信インフラ需要の急増が見込まれています。また、現在の2027年には5Gモバイル加入者が全加入者の40%以上を占めると予測されています。
このようにインドネシアは、通信事業のマーケットとして非常に有望です。政府が通信品質の向上に力を入れていることから、さらなる設備投資も進められているため、多摩川も進出を決意しました。
インドネシアの通信市場展望
加えて、インドネシアでは首都移転計画やスマートシティプロジェクトが進行中です。2024年から約30年間にわたって、通信インフラの需要が見込まれており、それに伴い市場が急成長する可能性があります。さらに、国内には通信インフラを手掛ける企業が少なく、信頼性の高い供給が強く求められています。
多摩川電子ベトナムは、ベトナム国内での成功を背景に、この進出を行います。2023年には優良企業TOP20に選ばれ、2024年には国家強力ブランドのTOP12企業にも選出され、ベトナム国内での認知度も高まり、引合いが増加しています。さらに、2025年8月には新工場の完成も予定されています。
現地営業代理店の詳細
新たに設立する営業代理店の概要は以下の通りです。
- - 会社名: PT. Tri Mitra Solusi Indonesia
- - 所在地: The Dharmawangsa Squate Unit 356 JL.Dhamawangsa VI, Kebayoran Baru Jakarta 12160 INDONESIA
- - 事業開始日: 2025年1月16日
- - 業務内容: 営業・マーケティング・技術サポート
多摩川電子ベトナムは、これまでの経験と技術力を基に、インドネシア市場のニーズに応じた製品を提供し、ビジネスを拡大させていく計画です。現地企業との協力を強化し、顧客への最適なソリューションも提案していきます。
今後の展望
多摩川は、インドネシア市場での展開を通じてASEAN地域での影響力を強化し、高付加価値の製品を提供していきます。更なるグローバル競争力の向上に向けて、事業展開は着実に進められるでしょう。多摩川電子ベトナムと共に、インドネシア市場での成長が期待されています。
情報へのリンク