大広フェムテックが取り組む産後ケア政策の提言
株式会社大広(本社:東京都港区)が推進している「大広フェムテック・フェムケアラボ」は、一般社団法人メディカル・フェムテック・コンソーシアムと連携し、産後ケアに関する政策提言を行いました。この提言は、2025年2月19日に行われた「第23回 Femtech振興議員連盟」の場で発表されました。
出産後の母体ケアの重要性
出産は、女性にとって心身に大きな負担をかける過程です。それにもかかわらず、母体のケアは社会的に後回しにされがちな現状があります。特に、産後のケアは産褥期に限られることが多く、実際には心身の回復には長い時間がかかります。このような理解の不足が、母子の健康や次の妊娠の意向に悪影響を与える可能性は否めません。
そこで、大広フェムテック・フェムケアラボは、産後ケアに特化した「産後ケア委員会」を設立しました。この委員会は、様々な企業や個人の協力を得て、産後ケアの事業運営や市場創出に向けた活動を行っています。
提言したビジョン
大広が提案するビジョンの詳細は以下の通りです。
1. 産後ケア事業やサービスの利用が一般的になる社会を目指す。
2. 育児に関わる方々が自分自身を大切にできる環境を整える。
3. 多様な選択肢があり、当事者が自ら選ぶ自由を持つこと。
4. 非当事者も当事者を支援できる仕組みを構築する。
これらの目標は、公的支援が整いつつある中でも企業を含む非当事者からの支援が不可欠であるという認識を基にしています。
提言の具体的な内容
提言では、産後ケア事業やサービスの市場可能性を検討し、必要な商品やサービスの整備に向けた指針を示しました。また、自治体との連携の重要性や事業運営のあり方についても提案が行われています。具体的には、産後ケアのニーズを満たす商品やサービスの拡充を目指し、関連する環境を整えることが求められています。
これにより、個々の生活者が安心して産後ケアを選択できるシステムを目指すわけです。詳細な提案内容については、一般社団法人メディカル・フェムテック・コンソーシアムの公式ウェブサイトで確認できます。
大広フェムテック・フェムケアラボの背景
このラボは2020年に社内有志として発足し、2021年には国内初のフェムテック専任チームとして正式に組織されました。メンバーは多様なバックグラウンドを持ち、女性の健康やウェルビーイングに関するインサイトを発掘し、企業の事業開発やコミュニケーション支援を行っています。彼らの活動は「自分らしく生きやすい社会」を実現するための一環であり、多様な選択肢が社会に浸透することを目指しています。
結論
大広フェムテック・フェムケアラボの取り組みは、産後ケアに新しい風を吹き込むものと言えるでしょう。今後の活動に希望を持ちながら、私たち一人ひとりが育児を支える環境が整うことを期待します。