デジタルシニアの実像
2010-03-30 15:50:29
シニア層のデジタル活用実態調査で明らかになったアクティブライフの秘密
シニア層のデジタル活用実態調査
最近、パソコンやインターネットの普及が進む中、シニア層のライフスタイルも大きく変化しています。株式会社DigiBookが行った調査によると、96.1%ものシニアがほぼ毎日パソコンを使っているという結果が出ました。今回は、その実態と、シニア層の趣味にどのようにデジタルが絡んでいるのかを探っていきます。
シニアの金銭的・時間的優先順位
調査の結果、シニア層は今後、旅行やレジャー、健康、自分の趣味に多くの時間とお金をかけたいと考えていることがわかりました。特に、旅行への意欲を示した人は全体の70%にも達し、健康を意識した取り組みや趣味の追求が非常に重要視されていることが伺えます。また、特に女性の方が男性よりも貯蓄に慎重であることも興味深い点です。
アクティブシニアのライフスタイル
シニア層の74.4%が「夢中になっている趣味がある」と答え、90.3%は今の生活を楽しんでいると感じています。このようなアクティブな姿勢は、定年を迎えたシニアが充実した「セカンドライフ」を送っている証拠と言えるでしょう。
人気の趣味とデジタルの影響
趣味や関心事についての質問では、「パソコン・インターネット」という回答が65.3%となり、デジタル化の波がシニア層にも浸透していることが明らかになりました。男性の多くは写真やカメラ、女性はガーデニングやグルメに関心を持っており、それぞれのライフスタイルにデジタル技術が活用されていることがうかがえます。
また、93.5%の回答者が「ほぼ毎日」パソコンを使用しているとのことで、特に男性では98.0%と高い数値が示されています。女性も890%が日常的にパソコンを使っており、シニア層全体での高いデジタル利用率が確認されました。
デジタルコミュニケーションの広がり
特に衝撃的なのは、シニア層がパソコンやインターネットを利用して交友関係を広げているという点です。62.6%の人が「パソコンは交友関係を広げる手段として有効である」と回答しており、趣味を通じて新たな友人を見つけたり、コミュニケーションを深めたりしている様子が浮かび上がります。
パソコンがもたらす心理的効果
さらに面白いのは、パソコンの利用が老化防止につながると考えているシニアが多いことです。64.1%の回答者が「老化防止に役立つ」とし、特に70代の男女ではこの傾向が顕著でした。情報収集や知識増加が情報社会の中でシニアにとって大きな強みになっているようです。
今後の人生への前向きな意識
シニア層が今後の人生をどう描いているか尋ねたところ、「楽」と答えた人が20.1%に上り、ゆったりとした生活を求めていることがわかります。「幸」や「遊」を選んだ人も多く、自分の時間を充実させることに対して非常にポジティブな意識を持っています。
調査の概要
この調査は、楽天リサーチによって実施され、対象は60歳以上の男女800名で、全国を対象としました。シニア層の新たな生活スタイルが浮かび上がったのは、運営側にも新たなビジネスチャンスとなるでしょう。今後もシニア層のデジタル活用を通じたライフスタイルの変化に注目していく必要があります。
会社情報
- 会社名
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株式会社DigiBook
- 住所
- 東京都港区北青山1丁目2番3号 青山ビル3F
- 電話番号
-
03-4500-6740