空き家再生の新展開
2025-05-16 10:47:42

空き家再生に向けた新たな取り組み、ヤモリと地域密着型ガス会社が提携

空き家再生に向けた新たな取り組み



株式会社ヤモリは、日本海ガス株式会社および九州ガスグループとの業務提携を発表し、空き家再生賃貸事業を新たなステージへと進める計画を始動しました。この提携により、ヤモリのテクノロジーと地域密着型のガス会社が持つデータやネットワークを融合させ、空き家の再生を効率的に進めることが期待されています。小規模な住宅の賃貸という側面から、地方創生に寄与するモデルを構築し、アフォーダブル住宅の供給を目指すとのこと。

社会的背景



現代日本では少子高齢化や過疎化の影響により、空き家の数が急増しています。空き家問題は地方のみならず、都市部においてもその影響が大きく、解決が急務です。ヤモリは「不動産の民主化」を標榜し、これまでにも多くの未活用不動産の再生に取り組んでおり、オーナー教育事業「ヤモリの家庭教師」で110億円以上の販売実績を記録しています。また、自社も100戸以上の物件を所有するなど、業界の先駆者としての立場を確立しています。

業務提携の意義



この業務提携により、日本海ガスおよび九州興産が保有するインフラデータを最大限に活用し、地域特有の空き家や未利用不動産の早期発見を目指します。具体的には、ガスの閉栓データを基にした未活用物件の発掘が行われ、地域密着のリフォーム業者との繋がりを強化することで、スムーズな工事の実施が可能になります。これにより、ヤモリは一貫したプロセスでの物件取得からリフォーム、入居者のサポートにシフトし、量的な増加を目指します。

提携の主なポイント


1. 未活用物件の発掘: 日本海ガスおよび九州興産が保有するデータを活用し、地域に眠る空き家を掘り起こします。
2. 地域ネットワークの活用: ガス会社の繋がりを生かし、リフォームや物件管理を円滑に進めることができる体制を構築します。
3. 入居者サポートの強化: 入居者の申し込みや生活に関わるサポートを通じて、快適な住環境を提供します。

実際のプロジェクト


実際に、日本海ガスおよび九州興産との提携に基づいて、新たに取得した物件の例があります。富山県高岡市では、初めての空き家物件の購入が完了し、今後は共に物件を購入・再生する体制が整備されています。また、長崎県諫早市でも、月10軒以上の物件を再生する計画が進行中です。

各社のコメント


ヤモリの藤澤代表は地域に根付いたガス会社との連携を喜び、空き家再生を通じて地方創生と住宅供給の両面を強化する意義を強調しています。日本海ガスの新田社長は、長年の経験を活かし、地域の空き家問題に真摯に挑むことを表明しました。九州興産の栗林社長は、古い家屋の再生を通じた地域貢献の重要性を訴え、SDGsにも寄与する活動への期待を示しました。

今後の展望


ヤモリは今回の取り組みを他地域へと広げ、地域の企業や金融機関からの支援を募ることで、さらなる空き家問題の解決を目指します。空き家をただ放置するのではなく、その価値を再発見し、持続可能な地域づくりに寄与する施策を展開していく方針です。

この業務提携は、空き家問題に対する新しいアプローチとして注目されており、地域密着型のサービスの重要性を再確認する機会となるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ヤモリ
住所
東京都渋谷区神宮前5丁目21−4 玉澤ハウス D号室
電話番号

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