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神奈川県立こども医療センターに新たに設置された司法面接室が、虐待や暴力の被害に遭った子どもたちに優しい環境を提供し、心のケアと医療的なサポートを一元的に行える場となりました。2019年に設立された特例認定NPO法人「つなっぐ」は、被害を受けた子どもに対して専門スタッフが安定した環境で面接を行い、リアルタイムで録音や録画を通じて正確な情報を収集しています。

新設された司法面接室は、神奈川県立こども医療センターの待機室の一部を改装し、より多くの面接に対応できるようになりました。これまで、面談室はつなっぐが利用してきましたが、依頼が増える中で長時間の利用が難しくなったため、この新しい施設は重要な役割を果たします。つなっぐの代表理事である田上幸治氏が病院と相談し、余剰スペースを無償で借り受け、改装作業に取り掛かりました。

改装には、975万円以上の寄附が集まるクラウドファンディングを行い、様々な支援を受けて実現しました。特に、IKEA港北からは「IKEA Family子ども基金」の支援を受け、ソファやおもちゃなどの寄贈もあり、待機室も温かみのある空間に仕上がっています。証拠や記録を残す司法面接を行う上での環境が整ったことで、入院中の子どもたちもより安心して面接が受けられることでしょう。

さらに面接後には、被害状況を確認するための全身診察が行えるなど、医療スタッフが面接に関与することで、より円滑な治療が期待できます。また、心理的なサポートが必要となる場合にも迅速に対応できる体制が整っています。「司法面接」は、被害を受けた子どもたちの声を正確に記録し、必要な支援を提供するために重要な役割を果たします。この新設された司法面接室は、今後もこども医療センターの他の事業との連携を図りながら運営されます。

今後、成果や取り組みを多くの方に知っていただくために、2月15日に報道関係者向けの見学会を開催します。この機会にぜひ、司法面接室を体験していただき、子どもたちの未来に寄与する取り組みを理解していただければと思います。

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