イタリアを代表する高級ジュエリーブランド、ポメラートは、2024年7月10日にヴァレンツァ・セッティング・ラボ(以下「VSL」)の買収を発表しました。VSLは、イタリア・ヴァレンツァに拠点を置く、ストーンセッティングを専門とするラボラトリーです。
この買収により、ポメラートは、ダイヤモンドとプレシャスストーンのセッティングにおける生産能力を強化し、ジュエリー製作における更なる高度化を目指します。同時に、国際的なブランドとしてのプレゼンスを拡大していく戦略の一環とも捉えられます。
ポメラートは1967年の創業以来、ミラノで培ってきた職人技と金細工の技術をベースに、革新的なジュエリーを生み出してきました。今回の買収により、VSLの熟練したセッター24名の専門知識がポメラートに加わることで、さらなる技術革新と質の高いジュエリー製作が期待されます。
VSLは比較的新しい会社ですが、創業者であるMarcello Monti氏とGilberto Dentelli氏、そしてヴァレンツァの老舗企業でポメラートのパートナーでもあったMG Incassaturaで長年培われた経験を持つセッターたちによって設立されました。彼らの豊富な経験と専門知識は、ポメラートのジュエリー製作に新たな価値をもたらすことでしょう。
ポメラートCEOのサビーナ・ベッリ氏は、「今回の買収は、ポメラートの発展において重要な一歩となります。VSLのチームが持つストーンセッティングの高度な専門技術は、特に好調なダイヤモンドやプレシャスストーンのセグメントにおいて、ポメラートの成長を支える極めて貴重なものとなるでしょう。私たちはブランドの発展に向けたこの新たな一歩がもたらすチャンスに胸を躍らせています」と述べています。
今回の買収は、ポメラートがジュエリー製作における技術革新と国際的なブランド力強化に積極的に取り組んでいることを示すものです。今後、ポメラートがVSLとの連携によってどのような革新的なジュエリーを生み出していくのか、注目が集まります。