日本トムソン株式会社が受賞した革新のXYテーブル
日本トムソン株式会社は、2025年に開催される「超モノづくり部品大賞」において、同社製の『パラレルドライブステージ PD…S』が「電気・電子部品賞」を受賞したことを発表しました。この受賞は、同社の独自技術と新たなアプローチに対する評価の証とも言えるでしょう。贈賞式は2024年12月11日(木)に行われ、堂々と表彰状が授与される様子は、まさに同社の技術革新の一端を感じさせるものでした。
『パラレルドライブステージ PD…S』の特徴
このXYテーブルは、2軸並列に配置したボールねじアクチュエータを使用し、直線運動をXY運動に変換するという画期的な構造を持っています。この設計により、低断面化が実現され、精密な位置決めが可能となりました。
さらに、直線案内部にはメンテナンスフリーのCルーブリニアウェイを採用しており、コンパクトさと耐久性を兼ね備えています。これは従来のステージと比較しても極めて低い断面高さを誇り、シンプルな外観と軽量、省スペースにも優れています。
カスタマイズに応える柔軟性
『パラレルドライブステージ PD…S』は、非常に自由度の高い設計が可能なため、多様なカスタマイズに対応しています。一例として、全周カバー付特殊仕様では、ステージの可動域をカバーで覆うことで真空環境が実現可能となり、また、モータを隔壁外に設置することでモータ由来のアウトガスなどの悪影響を回避する設計がなされています。
お客様のニーズに応じた寸法変更や仕様の追加も柔軟に行うことができ、これが同社の強みとなっています。
環境負荷を低減する独自技術
日本トムソンは、Cルーブという独自技術を用いており、これによりメンテナンスを最小限に抑えつつ、環境負荷の低減にも貢献しています。この技術は多孔質の焼結樹脂に潤滑油を含浸させたもので、必要最小限の潤滑油が転動体の表面に供給される仕組みとなっています。これにより、長期間の使用においても経済性が向上するとともに、オイルミニマム効果が恩恵をもたらします。
お客様のニーズに応える組織体制
日本トムソンは、「誠実で真面目な社風」を基盤に、「きめ細やかな対応力」を強みとしています。顧客のニーズに柔軟に応えられる体制を整え、特にカスタマイズや小ロット注文に対する迅速な対応が他社との差別化を生んでいます。
2025年10月より、製造・販売・技術が一体となった「ソリューションビジネス統括部」を立ち上げ、グローバルニーズに即応する組織体制へと進化を遂げています。
このように、日本トムソンは高付加価値の製品とサービスを提供し続けることで、社会の課題解決に向けた技術開発を進める企業としての姿勢を堅持しています。
まとめ
日本トムソン株式会社の『パラレルドライブステージ PD…S』は、独自技術と高いカスタマイズ能力によって「超モノづくり部品大賞」での受賞を果たしたことに加え、社内の新しい組織体制の導入により、今後も成長と進化を続けていくことでしょう。ぜひ、同社の技術に注目していきたいです。