2027年オリンピックeスポーツゲームズの期待と現況
2027年、サウジアラビアで実施される「第1回オリンピックeスポーツゲームズ」が話題を呼んでいます。このゲームズの開催に先立ち、株式会社クロス・マーケティングが行った「ゲームに関する調査(2025年)eスポーツ編」の結果から、eスポーツに対する関心がどのように変化しているのかを明らかにしていきます。
調査概要について
調査は2025年6~7月に全国の15歳から69歳を対象に行い、1,906名の回答を得ました。コンシューマーおよびスマホゲームを月1回以上プレイする方々を対象に、eスポーツへの認知度、観戦意向、参加経験といった項目を調査しました。
認知度と観戦意向
調査結果によると、オリンピックeスポーツゲームズの認知度は36%に達しています。観戦意向に関しては41%と高い数字を記録していますが、興味深いことに認知者に限るとこの数字は70%まで上昇します。これは、一般的なeスポーツ熱が高まっていることを示唆しています。
eスポーツの現状
本調査によれば、eスポーツに関する参加や観戦・視聴経験は、昨年に比べ4ポイント増加し、全体の25%が何らかの経験を持っています。特に20代から40代の層での経験者は28%に達し、着実に参加者が増えていることがわかります。また、eスポーツ大会に参加したことがあるという回答は5%で、観戦・視聴経験がある人は20%にのぼりました。
ゲームジャンルの人気
eスポーツ大会の観戦経験が高いジャンルは「格闘ゲーム」、「スポーツゲーム」、「シューティング」、「パズルゲーム」、「レーシングゲーム」が多く挙げられています。「格闘ゲーム」の観戦経験は微増傾向にあり、2025年には33%となりました。参加経験についても「格闘ゲーム」や「スポーツゲーム」が上位を占めており、参加領域においてもこのジャンルが人気です。
人気ゲームタイトル
eスポーツ大会で行われるゲームに関して、参加者に自由に思い浮かべてもらったところ、「ストリートファイターシリーズ」が184人、続いて「Fortnite」が111人、「Apex Legends」が99人という結果でした。年代による差もみられ、40代は「ストリートファイターシリーズ」を多く挙げた一方で、15~19歳では「Fortnite」や「Apex Legends」が高い数値を示しました。
今後の展望
今後のeスポーツにおける大会に対する視聴希望ジャンルや、参加したいと思っているイベントの種類について調査したところ、全体としての認知度向上とともに、関心が多様化していることが伺えます。競技人口だけでなく消費層としての成長も見込まれ、オリンピックeスポーツゲームズの成功が期待されます。こうしたeスポーツの進化は、今後のゲーム業界全体にとっても意義あるものとなるでしょう。
まとめ
クロス・マーケティングが提示したデータは、eスポーツの現在および未来への期待感を表しています。オリンピックという国際的な舞台でのゲームの展開は、さらなる認知度の向上や観戦機会の増加につながるかもしれません。今後の展開に注目が集まります。