匿名メールで気づかせる新しいハラスメント対策サービス「ソレハラ」とは

新たなハラスメント対策「ソレハラ」とは

最近、企業内のハラスメントに対する意識が高まっています。しかし、行う側が自覚していない場合が多く、いつの間にか深刻なトラブルに発展してしまうことも少なくありません。このような背景から、新たに登場したのが、ハラスメント代理通知サービス「ソレハラ」です。

ソレハラのサービス概要

「ソレハラ」は、5つの質問に答えることで、非会員でも無料でハラスメントの内容を匿名メールで本人に通知できるサービスです。具体的には、「あなたはハラスメントを行っています」といった内容のメールが自動で生成され、送信されます。そして受信者は、「心当たりがある・ない」や「ありがとう、直します」といった反応を返すことができます。この匿名性が、ハラスメント行為を行っていることに気づいていない人々に、直接的かつ優しい方法で問題を知らせる手助けとなります。

開発の背景

このサービスの開発には、代表の吉田がある日、職場での何気ない会話から着想を得たことが大きく影響しています。彼が同僚に言った一言が、偶然にも「それはパワハラになります」と指摘され、ハラスメントの認識は受ける側の価値観に任せられていることに気が付きました。この体験を通じて、「どこまでがハラスメントになり得るのか」をお互いに教え合い、理解を深める重要性を感じたのです。ハラスメントの問題を軽度な段階で認識し改善するために、「ソレハラ」は誕生しました。

未来の展開

今後の「ソレハラ」では、匿名メールから得られるデータを分析し、ハラスメントがどのような状況や人間関係で発生するのかを明らかにする分析ツールへと発展していく予定です。このようなサービスを通じて、組織全体のハラスメントに対する意識を向上させ、より良い職場環境を作り出すための一助となることを目指しています。

会社概要

「ソレハラ」を運営するのは、神奈川県藤沢市に本社を置く株式会社Quaerereです。2017年に設立されたこの企業は、Webサービスの開発・運用を行っており、現在も新たなプロジェクトに取り組んでいます。公式サイトには、サービスの詳細や利用方法が掲載されていますので、興味のある方はぜひ確認してみてください。

ハラスメントは、被害者だけでなく加害者にも大きな影響を及ぼします。私たち一人ひとりがこの問題に向き合い、より良い社会を作っていくために、「ソレハラ」のようなサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。