東屋ホテル、ベトナム人材の送り出し事業を新たに開始

ベトナムを中心に展開する日系ビジネスホテル「東屋」が、宿泊業務に特化した人材送り出し事業を始めました。この新事業では、ベトナム、カンボジア、ミャンマーからの人材を採用し、日本の宿泊業界に必要なスキルを身に付けさせた上で、適切な企業に紹介することを目指しています。

東屋は、日本のおもてなしの精神を根付かせた教育を施し、客層の95％が日本人という環境を活かして独自のトレーニングを行っています。この仕組みでは、採用から教育、面接、送り出しまでを一貫して行い、通常発生する仲介手数料を削減できるのが大きな特長です。さらに、トレーニングを受けるスタッフは、東屋の働く環境を利用しながら給料を得る形で、ホスピタリティに必要な知識を学んでいきます。

新しい外国人人材紹介の形

2019年からスタートした「東屋ヒューマンリソースフル」では、高度な人材ビザを取得する外国人に特化し、宿泊業界における人材紹介の新たな形を構築しています。日本で働くために多くの費用をかけて送り出し機関に支払う実情がある中、東屋では採用から教育、面接、送り出しを一貫して行うことで、より良質な人材を確保しています。近年、外国人労働者が直面する課題が多様化しているだけに、目指すのは彼らにとって最適な職場環境を提供することです。

東屋は、これまでの経験と教育リソースを使い、教育費無料化を推進しながら、受け入れ企業の職場環境や労働条件の精査も行っています。そのため、すでに数社の有名旅館が東屋からの人材受け入れを行っています。これにより、日本企業にとっても活気のある職場環境の促進が期待できます。

東屋の取り組みの意義

「私たちは、外国人労働者が少ない負担で日本で成功を収められる環境を提供したいと考えています」と、担当者のMs. Kimさんは語ります。彼女は、外国人労働者の問題は一概に彼らのせいではないと強調。多額の仲介料や教育費を支払わされたり、教育を受けずに送られてしまうケースが多い中、正しい人材紹介の仕組みを構築することが重要だとしています。

東屋は、今後も日本の宿泊業界に必要な人材をしっかりと教育し、彼らが日本で活躍できる環境を整えていくことを目指します。また、この新しいシステムが、宿泊業者や外国人労働者双方にとってwin-winの関係を築くことを信じています。興味のある宿泊業者の方は、ぜひお問い合わせしてみてください。