新たな人材支援サービス「バリプラGlobal」
最近、宿泊業や外食業の人手不足が深刻化しています。この現状を打開するために、株式会社バリュースタッフが新たに「バリプラGlobal」を立ち上げました。この求人マッチングサイトは、特定技能を持つ外国人と、宿泊業や外食業界の企業を結びつけることを目的としています。
「バリプラGlobal」の特徴
「バリプラGlobal」には、求職者と企業の双方にとって多くの利点があります。求職者は、日本のホテルや旅館で働く機会を得られるだけでなく、利用料も無料で提供されます。また、履歴書作成や面接、入社前後の手続きまでサポートが受けられます。
一方、求人企業にとっても、このプラットフォームは大きなメリットがあります。特に、宿泊業や外食業に絞ってのマッチングを行うため、ターゲットとなる人材を効率的に獲得可能です。料金体系も成功報酬型と月額費用を取り入れ、手続きの負担も軽減されます。具体的には、ビザ申請や就業、生活面でのサポートが含まれます。
対象となる外国人のスキル
「バリプラGlobal」で紹介される外国人は、特定技能「宿泊業」または「外食業」の在留資格を取得済みであり、宿泊や外食に関する特定技能1号の試験や、日本語能力試験N4以上に合格しています。さらに、技能実習を良好に修了した者に限られ、実際の職務に即戦力として対応できるのが特徴です。
提供される職務内容
宿泊業においては、フロントや接客、レストランサービス、企画、広報、ベッドメイキングなどが含まれます。外食業では、調理、接客、店舗管理が主な業務です。これらの業務は全て、日本のサービス業界に必要なスキルであり、特に接客サービス業界でのニーズが高いものです。
背景となる想いと人手不足の現実
バリプラGlobalを立ち上げた代表の森本光春氏は、海外からの人材が日本の接客業界においてどれほどの価値を持つかを常に考えています。「2030年には、サービス業における人手不足が400万人に達する」との予測がある中、新型コロナウイルスの影響で多くの人が離職した現状は業界の危機的状況を顕著に示しています。
海外からの人材を活用することで、単なる人手不足の解消に留まらず、業界全体の国際化を進め、専門性の高い人材が日本で活躍できる環境を提供することが求められています。
今後の展望と意義
2023年8月には特定技能2号が宿泊業・外食業にも対応し、家族の帯同が認められるようになりました。これは事実上の移民政策としての一歩といえます。これからますます多くの外国人が日本に来る中で、働く人々が成長しつつ、社会との繋がりを持つことができる環境づくりが必要です。
バリプラGlobalは、ただのマッチングサイトに留まらず、「体験を通じて人間的成長を促進する」というディーセントワークの理念を掲げています。働きがいを感じながら日本での生活を楽しんでもらえるよう、全力でサポートし続ける運営を目指しています。今後も、「バリプラGlobal」を通して、新たな人材の活躍が期待されるでしょう。