出光興産株式会社の女性活躍推進
出光興産株式会社は、東京を拠点とする企業として、3年連続で経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「なでしこ銘柄」に名を連ねました。この呼称は、女性の活躍を推進する優良上場企業に贈られるもので、一部上場の日々の努力が評価された結果でもあります。
なでしこ銘柄とは
「なでしこ銘柄」とは、上場企業の中でも特に女性の活躍推進に力を入れている企業を表彰するもので、投資家に対しても魅力的な銘柄を紹介する役割を持っています。今年度は約3,900社が評価対象となり、出光興産を含む23社が選定されました。このことは、企業が女性の活躍を重視した経営へとシフトしていることを示す重要な指標と言えるでしょう。
女性活躍推進のための取り組み
出光興産は、多様性と包括性(DE&I)の観点からさまざまな施策を行っており、管理層の責任のもとに女性比率の向上に努めています。特に、製造部門において女性の登用を進めており、女性管理職向けの「クロスメンタリング」プログラムを実施しています。このプログラムは、他企業からメンターを招き、キャリア形成を支援するものです。
クロスメンタリングの実施
昨年度、当社は東京海上日動と提携してクロスメンタリングを行い、今年度は新たに帝人やリコーとも連携しています。このプログラムでは計56名が参加し、業種を超えた8名がメンターとメンティとして他社の学びを共有しました。これにより、ジェンダーギャップの解消を加速させる狙いがあります。多様な視点からの意見交換は重要であり、他企業との交流を通じて新たな価値を生み出す過程にも注目が集まっています。
製造現場での特色
さらに、出光興産自体の製造現場でも女性社員のキャリア形成を支援する取り組みが強化されています。「女性キャリアフォーラム」が新たに設立され、参加者は自らのキャリアについて意見を交わす場を持っています。これにより、多くの女性社員がキャリアに対するモチベーションを高めることが期待されています。
経営理念とビジョン
出光興産は創業当初から「人が中心の経営」をモットーとしており、従業員の能力と個性を引き出すことに力を入れています。中期経営計画に位置づけられた「2050年ビジョン」でも、低炭素社会の実現を目指しており、それに向けた事業構造改革も行っています。特に、「しなやかに、逞しく、未来を切り拓く人財集団」の実現を目指して、DE&Iの推進を戦略の中心に据えています。
今後の展望
出光興産は今後も女性活躍推進の取り組みを進めていくと共に、全ての社員が生き生きと価値を共創できる企業を目指す姿勢を貫いています。多様性を受け入れる企業文化こそが、真の成長を遂げるための鍵であると考え、それに沿ったイノベーションと変革を継続していくことが期待されます。
出光興産の取り組みは、なでしこ銘柄として評価されるだけでなく、他企業にとっても良いモデルケースとして注目されています。今後の動向に目が離せません。