革新技術の力で歯科医療を変える!「TreLab」が東京都賞を受賞
2025年、東京都の「東京都ベンチャー技術大賞」において、株式会社Dental Predictionが開発した画期的な歯科支援アプリ「TreLab(トレラボ)」が奨励賞を獲得しました。このアプリは、3DとAR技術を駆使して、歯科医療の安全性を向上させ、教育の効率を高めるものです。特に、患者や若手歯科医師に対する理解を促進する役割にも期待が寄せられています。
「TreLab」は、スマートフォンやタブレットを通じて口腔内の複雑な構造を浮き彫りにし、シミュレーションや症例の共有、さらには教育に利用できるため、従来の医師の経験や勘に頼るだけではなく、患者にわかりやすい説明を行うことを可能にします。その結果、より安心で安全な医療が提供されるというわけです。
受賞の背景と評価
この東京都ベンチャー技術大賞は、革新性、完成度、市場性などの観点から評価し、中小企業の技術・製品・サービスを表彰する制度です。審査基準には「新規性・創造性」、「技術的完成度」、「独自性」、「市場性」、「成長性」の5つがあり、Dental Predictionはそのすべてにおいて高い評価を受けました。特に、豊かな発想と先進的な技術力に基づく高い顧客価値の創出が際立りました。
表彰式は2025年11月26日に東京ビッグサイトで開催された「産業交流展2025」の中で行われ、小池百合子東京都知事より表彰状が手渡されました。
「TreLab」の開発と特徴
「TreLab」の開発背景には、歯科分野でのAR技術と3Dデータ利用の先駆けとしての実績があります。株式会社Dental Predictionは、「DenPre 3D Lab」などのサービスを通じて、多くの教育機関や医師からのフィードバックを受け、自らの手で3Dデータを簡便に扱いたいとの要望に応えてきました。これに基づいて設計された「TreLab」は、誰でも手軽に使用できるアプリとして、現場での利用を想定しています。
このアプリでは、多様な機能が揃っており、たとえば、歯の透過表示や色調調整、切開線やインプラント位置のマーキングが自由に行える3Dデータ編集機能、編集したデータをリアルタイムでAR表示する機能が搭載されています。これにより、治療計画の説明や患者への教育が進化します。また、クラウド上での症例共有も可能となり、遠方の専門医との連携が実現しています。
活用シーンとそれによる利点
「TreLab」は、歯科医師自身による術前シミュレーションを作成することができ、患者説明や治療同意の支援にも活用できます。さらには、教育の場においても多施設間での症例共有が進むことで、教育格差の是正が期待されています。
今後の展望
この受賞を契機に、株式会社Dental Predictionは、さらなる技術革新を目指し、歯科医療の精度向上や若手医師の教育機会の平等化を図っていく考えです。また、国内外における新たな標準技術としての展開も視野に入れているとのことです。このように、デジタルプラットフォームを通じて、健康格差のない社会を実現することを目指すDental Predictionの取り組みに注目が集まります。
企業情報
- - 社名:株式会社Dental Prediction
- - 所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15F
- - 設立:2020年6月17日
- - 代表者:宇野澤 元春(歯科医師、医学博士)
- - ウェブサイト:Dental Prediction
この受賞を契機に、今後の活動がどのように展開されていくのか、目が離せません。