海洋プラスチック削減のためのバイオプラスチック、真実は?

バイオプラスチック「グリーンプラネット」が話題を呼んでいます。スターバックスをはじめとした企業がこの製品を採用し、環境負荷低減の模範としています。しかし、背景には大きな問題が隠れていることが分かっています。プランテーション・ウォッチが実施した調査によれば、グリーンプラネットの原料は、熱帯林の減少とCO2排出の原因となるパーム油であるといいます。この点において、カネカが提供するバイオプラスチックには大きな矛盾が生じているのです。

グリーンプラネットとパーム油



グリーンプラネットは、カネカが製造する海洋分解性バイオポリマーです。スターバックスが導入した紙ストローの代替品として注目されていますが、重要なのはその原料です。多くの企業が環境問題に対して積極的に取り組んでいる中で、グリーンプラネットが使用しているパーム油についての理解が不十分であるということが示されています。カネカの公式サイトでは、パーム油が原料であることは明記されておらず、ユーザー企業や消費者にも正確な情報が提供されていないのが実情です。

環境と人権への影響



パーム油の生産は、東南アジアの熱帯林減少に寄与しており、過去20年以上にわたり環境問題として指摘され続けています。アブラヤシ農園の開発は、地域住民との土地を巡る対立や強制労働といった人権侵害とも密接に関わっています。これにより、パーム油生産が引き起こす環境問題はますます深刻になっているのです。

食用油の使い捨て化



さらに、グリーンプラネットは食用のパーム油をプラスチック原料として使用しています。これにより本来の用途から逸脱し、倫理的な問題が浮上しています。カネカが提唱する「世界が健康になる」ためには、使い捨て文化との断絶が不可欠です。バイオプラスチックの需要が高まる中で、パーム油の需要拡大は避けなければなりません。

持続可能性の欠如



カネカは持続可能なパーム油の利用を謳っていますが、実際にはRSPOの認証油も含まれておらず、環境と社会への配慮は必ずしも保証されていません。責任ある物品調達が求められる中、カネカは公表義務を果たしていない点が無視できません。

解決策の模索



カネカは一部に廃食油を使っていますが、現状の原料は依然としてパーム油が中心です。今後、廃食油の利用が進むかどうかは未確定であり、根本的な解決策には乏しい状況が続いています。使い捨てプラスチックを使用すること自体が、より多くの環境問題を引き起こす可能性があります。

まとめ



グリーンプラネットの使用が熱帯林減少と海洋プラスチック問題の二重の影響を及ぼす中、ユーザー企業や消費者の認識を見直す必要があります。環境に配慮した製品選択が求められる時代には、企業の説明責任も重要です。プランテーション・ウォッチの調査を通じて、これらの問題が少しでも解決されることを願っています。

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会社名
一般社団法人 熱帯林行動ネットワーク
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東京都渋谷区千駄ヶ谷1-13-11チャリ千駄ヶ谷204
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