愛知県常滑市の保育施設に「ルクミー」が導入
愛知県常滑市で、ユニファ株式会社が提供する保育総合ICTサービス「ルクミー」が、2024年12月から11の保育施設に導入されることが決まりました。この導入により、保育現場の効率化と質の向上が期待されています。
このITサービスは、保育士不足という現代の課題に立ち向かうために設計されています。日本全体で保育士の有効求人倍率は約2.5倍に達し、全国的に深刻な人材の不足が続いています。また、資格を持ちながら実際には保育士として働かない潜在保育士が約100万人も存在しており、その多くが長時間労働や業務過多に起因していると言われています。これらの背景を受けて、愛知県常滑市では、保育士が働きやすい環境を作るために「ルクミー」を導入することを決定しました。
「ルクミー」は、保育に関連する様々な業務をサポートするための多彩なサービスを提供しています。今回導入される主なサービスは以下の通りです。
1.
記録・確認業務の負担軽減
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ルクミークラスボード: 保育に必要な情報を一元管理し、体温や食事、排便などの記録をスマートに管理。
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ルクミー連絡帳: 保護者との連絡がスムーズにでき、情報を自動で転記。
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ルクミー園児メモリー: 園児の成長記録を一元管理でき、それにより分析が容易に。
2.
保育の振り返りを助けるサービス
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ルクミーフォト: 自動化された写真販売サービスで、保育の様子を記録しやすく。
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ルクミードキュメンテーション: 振り返り作業を簡素化。
3.
健康管理
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ルクミー午睡チェック:乳幼児の体の向きを記録。
4.
施設の運営支援
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ルクミー登降園: 園児の登降園時間を管理。
このように、「ルクミー」は業務をDX(デジタル・トランスフォーメーション)し、保育士の業務負担を大幅に軽減し、心の余裕を生み出します。また、余った時間を子どもたちと向き合う時間に振り向けることが可能となるでしょう。さらに、保育者同士でのコミュニケーションも活性化し、結果的に保育の質の向上にも貢献します。
ユニファと「ルクミー」について
ユニファ株式会社は、保育・育児に関する社会的課題を解決することを目的としたスタートアップ企業です。「家族の幸せを生み出すあたらしい社会インフラを創造する」を企業のパーパスに掲げ、最新のテクノロジーを駆使したサービスを提供しています。
同社は、2017年にはStartup World Cupで初代チャンピオンに輝いた実績があり、複数のアワードも受賞しています。特に「ルクミー」は、保育の現場で実績を上げており、これまでに累計20,000以上のサービス利用があり、約70の自治体に導入されています。
このように、愛知県常滑市における「ルクミー」の導入は、保育現場における働き方改革の一環として期待されています。保育士がより快適に、効率的に働ける環境を提供することが、次世代の子どもたちにとっても幸せな未来を作る第一歩と言えるでしょう。