間質性肺炎と闘う
2023-11-22 10:00:03
生存率50%以下、間質性肺炎と闘う薬剤師の希望の光
生存率50%以下、間質性肺炎と闘う薬剤師の希望の光
間質性肺炎は、その名の通り肺の間質部分に炎症を起こす疾患の総称ですが、その理解は一般の人々にとってはあまり浸透していないのが現実です。この難病は、主に特発性肺線維症を含む多様な病型があり、特に注意が必要なのはその高い致死率です。慢性型の場合、発症から5年で死亡する確率が高く、5年生存率は36.6%、10年生存率は22%とされています。
代表の泉谷が告白する壮絶な入院生活
2021年秋、奈良にある老舗漢方専門店「鹿鳴堂薬舗」の代表を務める泉谷は、間質性肺炎と細菌性肺炎の併発が明らかになった際、専門医から「生存確率は50%」という厳しい宣告を受けます。彼は、ICUでの治療を含む約1ヶ月半の入院生活を強いられ、現実を受け入れられずに苦しみました。普段から健康に気を使っていた泉谷にとって、この事態はあまりにも突然で衝撃的でした。
彼は入院中、食事が取れない日々を過ごし、時には精神的にも辛く、ただ時間が過ぎ去るのを待つような状況に陥りました。しかし、院内で数日間の治療後、ある瞬間に「自分の経験を大勢の方々に伝え、少しでも助けになりたい」と強く思うようになります。彼が始めたのは、自ら闘病の日々を日記として記録することでした。
「鹿鳴堂薬舗チャンネル」での情報発信
その日記をもとに、泉谷は自己の闘病体験をブログで公開し、多くの反響を得ました。その後、さらに多くの人にメッセージを届けるため、YouTubeチャンネル「鹿鳴堂薬舗チャンネル」を開設し、間質性肺炎についての具体的な情報や治療法の無い現状について語ることを決意します。医療として間質性肺炎に対する確実な治療法が存在しない現状を踏まえ、彼は自身の体験を通じて、同じ病気に苦しむ人々への励ましの言葉を届けようとしています。
病への理解を深め、共感を呼ぶ
「間質性肺炎は、徐々に進行する病で、非常にストレスがかかる疾患です。このチャンネルを通じて、同じように苦しんでいる方々やそのご家族に寄り添えるような内容を提供できればと思います」と泉谷は語ります。間質性肺炎を患う多くの人々が抱える苦悩に共感し、視聴者に選択肢と希望を提供します。
鹿鳴堂薬舗のハイブリッド漢方
また、泉谷は「鹿鳴堂薬舗」で、東洋医学と西洋医学の融合を図ります。大学で薬学を学んだ後、製薬メーカーでの研究職を経て、漢方に注力してきた彼は、従来の形式に縛られず、新しい健康法の確立を求めています。この「ハイブリッド漢方」は、エビデンスに基づく説明を重視し、患者の理解を深める内容を心掛けています。
彼の思いが詰まった漢方のお店は、奈良駅近くに位置し、30年近く営業を続けています。定期的なフォロー体制を整えており、顧客からの信頼を得ています。患者とその家族が少しでも安心して相談できる場所として、幅広く協力する姿勢を貫いています。
間質性肺炎やその他の健康問題に対する啓発活動は、泉谷の体験から生まれたもので、今後も多くの人々の勇気となることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
有限会社鹿鳴堂薬局
- 住所
- 下三条町13-11階
- 電話番号
-
0742-27-8475