ロボット倉庫「CUEBUS」
2025-11-21 16:43:24

次世代ロボット倉庫「CUEBUS」実証実験開始、効率化と省スペース化に挑戦

次世代ロボット倉庫「CUEBUS」の実証実験開始



Cuebus株式会社とJR西日本は、リニアモーター式ロボット倉庫「CUEBUS」を利用した実証実験の開始を発表しました。この実証実験は、JR西日本が管理する車両所倉庫内で行われ、2025年12月1日からスタートする予定です。

背景にある課題


JR西日本は、在来線車両の定期メンテナンスや部品交換を行うための車両所倉庫を運営しています。しかし、近年の車両の多様化に伴い、部品の点数が増加し、入出庫作業が複雑化するという課題が浮き彫りになっていました。また、倉庫内のスペースも不足しているため、効率的な在庫管理が難しくなっているのが現状です。

このような課題に対処するため、Cuebus株式会社が開発した「CUEBUS」を導入することになりました。このシステムは、リニアモーターを利用して高速かつ高精度で動作し、部品を多段で効率的に保管できる特長を持っています。これにより、省スペース化を図りつつ、部品の自動搬送を実現し、作業の効率向上が期待されています。

実証実験の具体的な内容


実証実験では、車両所倉庫内の特定エリアに「CUEBUS」を設置し、部品の搬入から搬出にかけての作業時間や動線の効率を測定します。倉庫運用全体の生産性向上を目的としたデータを取得し、これを基にあらゆる改善点を浮き彫りにすることが目指されています。

実証実験により、部品探索や集約作業の手間を削減し、働く人たちの負担を軽減することが期待されています。また、この研究を通じて、今後のロボット倉庫システムの実用化に向けた貴重なデータが得られるでしょう。

CuebusとJR西日本の会社概要


Cuebus株式会社は、2015年に設立され、「加速する時間に応える」というミッションのもとで、全方位に走行可能な独自のリニアモーターを中核にした都市型立体ロボット倉庫「CUEBUS」を開発しています。超収納効率、超スループット、超柔軟性といった特長を持ち、物流の課題解決に取り組んでいます。

一方、JR西日本は1987年設立で、モビリティ業や流通業など多岐にわたる事業を展開しています。彼らの「私たちの志」と「長期ビジョン 2032」の実現を目指し、新たな挑戦を続けています。今回の実証実験も、その一環として位置づけられています。

このように、Cuebus株式会社とJR西日本の取り組みは、今後の物流業界におけるイノベーションの可能性を秘めています。実証実験の成果が期待される中、双方が協力しあうことで、より効率的で快適な物流システムの実現に寄与することが願われます。

会社情報

会社名
Cuebus株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、株式会社JR西日本イノベーションズ
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。