古生代の謎を探る「古生代探検隊」企画展が静岡科学館で開催！

古生代探検隊～三葉虫とめぐる進化の足あと～

静岡科学館る・く・るで、『古生代探検隊～三葉虫とめぐる進化の足あと～』という魅力的な企画展が2025年12月20日から2026年2月15日までの58日間にわたって開催されます。この展示では、約3億年にわたる古生代の歴史を掘り下げ、そこに生きた生物たちの進化の軌跡を体験できる内容となっています。

展示の趣旨と背景

古生代は、地球の歴史の中でも特に重要な時代です。この期間に、視覚を持つ動物の登場や、海から陸への進出、さらには人間の祖先の誕生といった大きな出来事がありました。また、地球史上最大の広範囲の絶滅もこの時代に多く起こりました。最近の研究により、新たな化石の発見や解析技術の進展があり、以前は知られていなかった古生代の新事実が続々と明らかになっています。

この展示では、古生代に生きた生物たちの化石やその当時の地球環境の変化を三葉虫を通じて多角的に紹介します。来場者が古生物学に親しむきっかけを提供し、さらなる興味を持ち続けていただけることを目指しています。

展示の見どころ

主な見どころは、約150点の化石やレプリカ、復元模型の展示です。特に、最新の研究成果を元に詳細に再現された三葉虫の模型は必見です。さらに、一部の化石には直接触れることができ、実際に古生代の生き物の感触を体験することができます。

すごろく風の解説

参加者はすごろく風の解説を使って、古生代の進化の足跡を楽しく学びながら探索できます。古生代の生物の進化には、「眼」「骨」「顎」の進化や、動植物の陸上進出が含まれており、恐竜の前の時代の魅力に触れる絶好の機会です。

ビッグファイブの紹介

古生代の間に発生したビッグファイブと呼ばれる5回の大量絶滅のうち、3回がこの時代に起きたことを紹介し、時代に対する理解を深めていきます。激しい天候変化とそれに伴う生物の変遷がどう行われたかを知ることができます。

特製カードのプレゼント企画

展覧会参加者には特製「古生代の生きものカード」がプレゼントされます。絵本作家のこたさんが手がけたイラストを使用しており、訪れるたびに新しい種類を手に入れることができる楽しみがあります。

展示構成の詳細

1. 探検受付・導入

来場者はまず、古生代がどのような時代であったのか、化石についての基礎を学びます。探検報告書が配布され、それを完成させた方にはプレゼントカードが贈られます。

2. 「先カンブリア時代」と「古生代」

このセクションでは、古生代の各時代（カンブリア紀など）に分けて、様々な生物や地球環境の変化についての情報が展示されます。化石や模型が豊富に用意され、当時の生物をリアルに体感できます。

3. 三葉虫コーナー

古生代の象徴的な生物である三葉虫の展示が目を引きます。掘り出した化石に触れることができ、顕微鏡観察用のコーナーも設けられています。

4. のんびりコーナー＆フォトスポット

このエリアでは図鑑や絵本に触れたり、ぬいぐるみで遊んだりと、子供たちが楽しく過ごせる工夫がされています。三葉虫型の探検帽子をかぶっての記念撮影スポットも人気です。

イベントの紹介

本展示と同時に、ワークショップや講演会も開催されます。予約不要のイベントから、特別な予約が必要なトークイベントなど、気軽に参加できる機会が盛りだくさんです。

古生代に興味を持ち、子供たちの学びの場としても魅力的な本企画展。是非、この貴重な機会に足を運んでいただき、古生代の生物の不思議な世界を感じてみてください。