アパレルブランドyutoriによるコスメブランド『minum』の事業譲受
株式会社yutori(本社:東京都世田谷区)は、2024年12月13日、株式会社i.D(本社:東京都港区)が運営するコスメブランド『minum(ミニュム)』の事業譲受を決定しました。この契約により、yutori社は『minum』のブランドを直接運営し、さらなる成長を目指します。
事業譲渡の背景
これまでi.D社は製品の生産や流通を担い、yutori社は商品開発などを行う体制で運営していました。yutori社はリスクを抑えつつ新たなブランドを展開し、着実に成果を上げてきました。今回の事業譲受は、さらなるブランド成長を狙いとし、yutori社が主体となることで先行投資を促進し、事業拡大を図るための重要なステップとなります。『minum』は、誕生から約9ヶ月で導入店舗数が3,000店舗を突破し、リップやチーク製品が『LDK the Beauty コスメオブザイヤー2024』で受賞するなど、業界からの高い評価を受けています。これらの成果が新事業の基盤となり、yutori社は事業引き継ぎを決定しました。
Z世代をターゲットにした事業強化
yutori社は、Z世代を意識した製品展開を強化するためのポートフォリオ経営戦略を進めています。併せて、自社での事業受け入れにより、リスクを取った投資を行い、コスメ事業のノウハウをさらに深める方針です。
未来に向けた施策
事業譲受後、yutori社はコスメブランド『minum』を次世代を代表するブランドに成長させるため、以下の施策を実施します。
1. プロモーション強化
SNSや店頭販促、マスメディア広告を活用し、ブランド認知度の向上を図ります。特に、Z世代の心をつかむ新たなプロモーションに注力します。
2. 商品ラインナップの拡充
既存の定番アイテムに加え、600~800円台の高付加価値商品を新たに展開します。価格だけでなく、独自の魅力や新しい価値を提供することで、広範なターゲット層へのアプローチを強化します。
3. 関連カテゴリーの拡大
次年度以降、メイクアップ製品だけでなく、ヘアケアやスキンケアのカテゴリーにも展開を広げ、さらなる成長を目指します。
『minum(ミニュム)』ブランドの特徴
『minum』は「品質 × かわいい × 価格 すべて欲張りたい」というコンセプトのもと、2024年3月にデビューした新しいミニサイズコスメブランドです。手のひらサイズの商品が中心で、ほとんどのアイテムが「ワンコイン」で購入できるリーズナブルさを持ちつつ、高品質な製品を揃えています。Z世代支持の人気女優である齊藤なぎささんをイメージモデルに起用し、魅力を伝えています。
まとめ
今回の事業譲受を通じて、yutori社は持つアパレル事業のノウハウを活かしつつ、コスメ領域でもその強みを発揮します。Z世代をターゲットとしたブランド強化と、新たな商品展開への挑戦を通じて、事業の高収益化を図る姿勢を示しています。今後の『minum』の展開に期待が寄せられます。