三菱食品とバイウィル、由利本荘市と連携してカーボンニュートラル実現へ

2023年7月7日、秋田県由利本荘市にて三菱食品株式会社、株式会社バイウィル、由利本荘市の三者は、「J-クレジットを活用したカーボンニュートラルに関する連携協定」を締結しました。この協定により、地域における環境価値の創出や新しいビジネスモデルの構築が期待されています。

それぞれの役割と背景

由利本荘市は、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指しています。市長の湊貴信氏は、全国各地で進む環境意識の高まりに応え、地域資源を活用した持続可能な社会の実現に向け、積極的な施策を展開しています。特に市内の約75%を占める緑豊かな森林を活かし、二酸化炭素の吸収量を増加させることが重要な課題とされています。

一方、三菱食品はカーボンニュートラルの実現に向けて、2050年までにCO2排出量を2016年対比で60%削減することを目標にしています。同社はこれまでにも地方自治体との協力を通じて森林クレジットの創出支援について取り組んでおり、由利本荘市出身の常務執行役員・佐藤達也氏が関与したこともあり、地域との強い関係が築かれてきました。

バイウィルは、環境価値の創出支援を手掛ける企業であり、J-クレジットなどを通じて脱炭素のプロジェクトに関与しています。5月には由利本荘市の「ふるさと応援大使」に法制されたことからも、地域に対するコミットメントが伺えます。

環境価値の創出に向けた協力

今回の協定では、以下の項目で三者の連携を進めることが合意されました。
1. 環境価値に関する情報提供
2. 森林由来のJ-クレジットの創出
3. その他、協定の目的に資すると認められる事項

特に、バイウィルは、由利本荘市でのJ-クレジット創出に向けて、登録からモニタリング、販売までの全過程を支援します。三菱食品は、創出されたJ-クレジットの購入を通じて、地域の脱炭素を促進する役割を担います。

未来展望

今後は、由利本荘市の森林を活用した取り組みが進む中で、全国的な脱炭素化を目指す意義深いセクターとして、地域のサステナビリティ向上に貢献することが期待されます。三者は協力して、地域資源を活用した環境効果の向上を目指します。これにより、地域の持続可能な発展が促されるのではないでしょうか。

各企業の公式ウェブサイトでは、今後の展開についても随時お知らせが出される予定です。地域の活力を生かしたカーボンニュートラル実現に向けた具体的な活動に、多くの関心が集まることが期待されます。

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