最近、60歳以上のシニア層を対象に、ウォーキングアプリ「aruku&」による意識調査が行われました。この調査では、健康維持や運動不足解消のためにウォーキングに取り組むシニアたちの心境が明らかになっています。特に興味深いのは、ウォーキングの動機にアプリやゲームの楽しさが挙げられていることです。
この調査は、全国の59歳以上の男女5,418名を対象に、2024年8月20日から9月3日にかけて実施されました。最も多かったウォーキングの理由は「健康維持・増進」(70.3%)でしたが、次いで「運動不足を解消するため」(62.1%)と続き見られました。中でも、52.1%の参加者が「ウォーキングアプリやゲーム」をモチベーションとしていることが明らかになりました。これは、シニア層の間でもデジタル技術を活用した楽しみながらの運動が浸透してきていることを示しています。
厚生労働省の推奨によると、高齢者は日々の身体活動として40分以上の運動が推奨されていますが、調査期間中に「aruku&」のユーザーが記録した平均歩数は驚きの12,027歩でした。この数値は高齢者の平均である男性5,396歩、女性4,656歩を大きく上回っており、アプリの影響で活発なライフスタイルが築かれていることが伺えます。
ウォーキングを行う時間帯についても興味深い結果が得られました。平日には午前中が最も多く、47.5%が「平日・午前中(8時〜11時台)」と答えています。休日も同様に午前中に歩く人が21.8%、さらに16.1%の人が夕方に歩くことを選んでいるようです。これは、気温の低い早朝や夕方に運動することで、快適にウォーキングを楽しやすくしているためでしょう。
ウォーキングの場所についての調査も行われ、自宅周辺の住宅街が68%で最も多く、次いで通勤・通学路が37.9%と続きました。また、ショッピングモール内でウォーキングをするシニアも2割おり、買い物ついでに歩くなどのライフスタイルが根付いていることが明らかになりました。特に、ショッピングモールの中には公式にウォーキングコースを設けているところもあるため、これらの空間がシニアにとって運動しやすい場として注目されています。
この調査は、シニアが人口の中でどのように健康維持に努めているか、また、アプリを通じてその活動がどのように促進されているかを探る重要なものでした。シニア層がアクティブで健康的なライフスタイルを送るためには、今後もこのようなデジタル技術の活用や運動の促進が欠かせないでしょう。これからも「aruku&」などのウォーキングアプリがシニアの運動をサポートし、さらなる健康増進に繋がることが期待されます。