NCARシンポジウム006の概要
国立アートリサーチセンター(NCAR)は、2026年2月28日に「ミュージアムと気候変動 ―サステナブルな未来に向けて」というテーマでシンポジウムを開催します。会場は東京都港区にある国立新美術館の3階講堂です。このイベントには、国内外の専門家が参加し、気候変動とミュージアムとの関係について深く考える機会が提供されます。
シンポジウムの背景
気候変動は、現代社会が抱える重大な課題のひとつであり、ミュージアムの活動にも多くの影響を及ぼしています。最近では、環境活動家による抗議が行われたり、自然災害からミュージアムが脅かされるケースも増えてきました。これに対処するための温室効果ガス排出の問題も大きな課題となっています。このような状況において、ミュージアムがどのように対応し、持続可能な活動を行っていくべきかが焦点となります。
国際博物館会議(ICOM)では、2023年に「博物館と持続可能な開発に関する国際委員会」が設置され、2021年以降には「ミュージアム・プラクティスにおける持続可能性のためのツールキット」が提供されています。このような指針は、各国のミュージアムでも採用されており、日本の美術館も国際的な流れに沿った取り組みが求められています。
シンポジウムの内容
シンポジウムは、13時から16時30分まで行われ、以下のプログラムが予定されています。まず、NCARの片岡真実センター長による趣旨説明が行われ、その後、基調講演が行われます。この基調講演では、フランシス・モリス氏がイギリスの事例をもとに、ミュージアムの気候変動への対応について語ります。彼女は、より持続可能な美術館運営に向けた国際的な動向や取り組みについて洗いざらい紹介する予定です。
その後は、気候変動に関する最新情報や国際的な団体の対応、保存修復に関する動向についてのテーマセッションが行われます。これには、法政大学の茅野教授や日本博物館協会の半田専務理事など、各分野の専門家が登壇し、議論を交わします。
さらに、パネルディスカッションが実施され、さまざまな視点から日本のミュージアムが直面する課題やサステナブルな未来への道筋について議論が深まります。
参加情報
シンポジウムには150名の参加が可能で、事前の申し込みが必要です。参加費は無料ですが、定員に達し次第、締切がありますのでご注意ください。申し込みは、NCARの公式ウェブサイトで確認が可能です。
主催・共催について
本イベントは、独立行政法人国立美術館NCARの主催で、公益財団法人日本博物館協会やICOM日本委員会、独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所が共催しています。情報保障として日本手話通訳や日本語文字通訳が提供され、使用言語は日本語と英語が同時通訳されます。
このシンポジウムは、我が国のミュージアムが直面する重要な課題に対する意識を高め、具体的なアクションにつながることを目指しています。ぜひ、多くの方々の参加をお待ちしています。