NTTドコモ・ベンチャーズがリーガルテック企業リセに出資を決定

NTTドコモ・ベンチャーズがリセに出資

NTTドコモ・ベンチャーズ（以下、NDV）は、運営ファンドを通じて、リーガルテックサービスを提供する株式会社リセに出資を実施しました。この出資により、リセ社は中堅および中小企業向けの法務業務支援を強化し、競争力を高めることが期待されています。

リセの取り組み

リセ社は主に中堅・中小企業向けに、AI技術を駆使したさまざまなリーガルテックサービスを展開しています。特に注目されるのは、同社の主力商品「LeCHECK（リチェック）」です。このサービスは、専門の弁護士の知見を活かし、契約書レビューを効率的に行うためのAIシステムです。2025年9月には4,500社以上の企業に対して、法務業務の支援を行う見込みです。

日本国内では、企業の規模によって法務業務における体制や対応力に大きな差が見られます。特に中堅・中小企業は、専門の法務人材や弁護士にアクセスすることが難しいため、法的リスクの管理が不十分である現状があります。リセ社のリーガルテックサービスは、このような状況に新たな解決策を提供し、社会的な課題を克服するための一助となることを目指しています。

NTTグループのDX戦略

NTTグループは、グループの各社が手を組んで、社会や産業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を進めています。この戦略の一環として、リーガルテックの分野で急成長を遂げているリセ社との連携を深め、社会的な課題の解決を促進し、新たな価値の創造を目指しています。

まとめ

今後の法務業務のデジタル化が進む中、中堅・中小企業はリセ社のサービスを通じて法的リスクを軽減できる可能性が高まります。NTTドコモ・ベンチャーズの出資は、リセ社が提供するサービスの拡充や向上に寄与し、ひいては企業の健全な成長を支援する重要な一歩となるでしょう。

こうした取り組みにより、企業は法務業務における透明性と効率性を向上させることができ、法的なトラブルを未然に防ぐことが可能になると期待されています。