岡山大学が愛媛県庁を訪問、スタートアップ支援の強化へ意見交換を実施

岡山大学が愛媛県庁を訪問しスタートアップ支援へ向けた意見交換

2025年10月28日、岡山大学の那須保友学長は本学及び岡山市の担当者と共に愛媛県庁を訪問し、濱里要副知事と意見交換を行いました。この訪問は、愛媛県と岡山市、岡山大学が連携して進めていますスタートアップ・エコシステムの形成の一環として実施されました。

この取り組みの背景には、内閣府が2025年6月に発表した「スタートアップ・エコシステム拠点都市」制度において、岡山市と愛媛県が共同で応募し、「瀬戸内スタートアップコンソーシアム」を設立したことがあります。このコンソーシアムは「NEXTグローバル拠点都市」に認定され、今後の展開が注目されています。

瀬戸内地域の多様な資源である海、島、山、さらに造船業や鉄鋼業、また養殖業や果樹農業といった一次産業が集積するこの地域において、岡山大学や岡山市は中心となってスタートアップの支援体制を構築していきます。この地域の特性を活かし、スタートアップの育成と成長を促進することが狙いです。

意見交換の中で確認されたのは、スタートアップの創出を地域間連携によってさらに進めること、また今回の選定を機に多様な領域での連携を強化することです。これにより、社会課題の解決や地域活性化を目指し、スタートアップ支援を超えた広範な取り組みが期待されています。意見交換後には、愛媛県庁内に設けられた官民共創拠点「トライアングルベース」を視察し、具体的な取り組みについてさらに議論が行われました。

岡山大学は今後も、瀬戸内スタートアップコンソーシアムや岡山イノベーションコンソーシアムの中核大学として、イノベーションの創出及びグローバルにつながるスタートアップ・エコシステムの形成に貢献していく意向です。地域の中核となる研究大学としての岡山大学の取り組みに、引き続き注目です。