アイリスグループ:2025年度業績の新たな展望と戦略
アイリスグループは、2021年度の新型コロナウイルスの影響を受けた事業展開から見事な回復を果たし、2025年度における新たな業績予想を発表しました。この決算速報は、特に注目される内容であり、今後の市場展開における方向性を示しています。
2021年からの軌跡
新型コロナウイルスの流行時、アイリスグループは家電およびマスク関連事業において大きな成長を遂げました。この成功により、過去最高の売上を記録しましたが、その後は市況の変化や原材料の高騰により減収減益が続いていました。しかし、2025年度には食品事業やロボティクス事業を中心に戦略を練り直し、回復の兆しが見えています。
食品事業の成長
特に目を引くのはBtoC事業の成長です。食品事業は前年比140%増の590億円に達しました。これは、米不足という社会問題を背景にしたパックごはんの需要加増から来ています。政府備蓄米の販売契約を早めに結んだことで、市場へのアプローチが強化され、知名度が向上しました。さらに、緑茶飲料市場への新規参入や、アジアおよび米国への輸出も事業を後押ししています。今後も食品事業の成長を見込み、2027年には京都と岡山に新工場を設立し、2028年には静岡に物流センターを設置する計画です。
ヘルスケア分野とロボティクスへの投資
アイリスグループは、ヘルスケア分野への新たな参入も果たしています。赤ちゃん用品のラインアップ拡充に加え、ASEAN地域への輸出を視野に入れ、2030年には売上高400億円を目指しています。
一方、ロボティクス事業も急成長を遂げています。特にサービスロボットの導入が進んでおり、累計導入社数は7,000社を超え、出荷台数も22,000台に達しました。2026年度には、国内初の完全内製ソフトウェアとハードウェアを搭載したDX清掃ロボット「JILBY」の発売を予定しており、これが新たな労働力不足の解消に寄与することが期待されています。
省エネとLED照明
省エネソリューションにおいては、2027年問題に対するLED照明の需要が高まっており、製品競争力の向上が収益成長を支えています。引き続き、導入が少ない業界へのアプローチを行い、LED照明の普及率100%を目指します。
グローバル展開と将来の目標
2026年度には、グローバル事業における強化と海外拠点の基盤強化を図ります。これにより、国内外での事業を強化し、高度な人材の採用にも取り組む予定です。全体として、アイリスグループは売上高8,640億円(前年比108.7%)、アイリスオーヤマ単体売上高2,727億円(前年比110.9%)という目標を設定しています。
このように、アイリスグループは多角化した事業戦略を進めながら、各分野において持続可能な成長を目指しています。今後の動きが非常に楽しみです。