ヤブシタが新たに開発した遮音パネルの全貌
低周波音を抑える革新技術
株式会社ヤブシタが、北海道札幌市を拠点に低周波音を-30dBまで抑える「遮音パネル」を開発しました。これは、データセンターや半導体工場、蓄電設備などの24時間稼働するインフラに向けたもので、今年1月に行われた国内の冷凍・空調・暖房機器産業の展示会「HVAC&R JAPAN 2026」で初めてお披露目されました。今回はさらに改良を加え、4種類のパネルが新たにリリースされました。
電力需要と騒音問題が密接に関連
近年、生成AIやクラウドサービスの導入が進む中、半導体工場やデータセンターなどの電力需要は急激に増加しています。経済産業省によると、2050年には発電電力量が現在の約1兆kWhから1.35〜1.5兆kWhに達する可能性があるとのことです。特に北海道地域では、千歳市などで次世代半導体工場が設立され、データセンターも増加しつつあります。その結果、電力需要もおよそ33.6億kWh増加する見込みで、家庭で換算すれば約84万世帯分に相当します。このような状況で、電力の安定供給と騒音問題は密接に関連しています。
ヤブシタの遮音技術
ヤブシタが開発した遮音パネルは、騒音解析と気流解析を同時に行うことで、効果的な防音対策を提供する技術が特徴です。一般的に、防音壁を導入すると排熱に問題が生じることがありますが、ヤブシタのダブル解析技術は、これらの課題を同時に解決することができます。具体的には、騒音問題を抑えつつ、排熱機能を維持することで、機器の停止リスクを減少させます。
多様な選択肢で現場ニーズに対応
今回発表された4種類の遮音パネルは、現場の騒音源や設置条件に応じて最適な選択が可能です。最上級モデルは-30dBで低周波に対応し、コストや重量も考慮した軽量仕様、さらには中周波中心の-20dB、最低限の遮音性能を持つ-10dBの軽量モデルも用意されています。これにより、特定の条件に合わせた提案ができるのです。
代表者のコメントと今後の展望
ヤブシタの代表取締役社長、森忠裕氏は「電力のひっ迫が進む中、データセンターや半導体工場の整備は不可欠ですが、地域の騒音問題も重要です。防音や排熱の両立を通じて、地域社会と両方が利益を得られる解決策を提供したい」と述べました。これからもヤブシタは、最新の技術を駆使して地域の静けさと設備の安定運用を実現するために努力していく方針です。
取材・問い合わせについて
ヤブシタでは、遮音パネルの実物や開発の背景についての取材を歓迎しています。購入希望や質問がある場合は、お気軽にご連絡ください。さらに、過去には約300台の大型チラー向けに納入した防音システムの実績もあり、その知見を新たな製品に活かしています。今後の技術革新に期待が寄せられています。
広報窓口:山田 (080-1165-8563)