新しい時代の習慣に迫る
生活者見立て通信#009が、私たちの日常に新たな視点を提供してくれました。QO株式会社は、2025年5月12日に「世の『外圧』に流されない!『やりたいこと』優先派のイマドキ習慣術」というタイトルで最新のレポートを公開しました。このレポートでは、現代の生活者が直面する「外圧」というテーマを掘り下げ、自分自身の価値観やライフスタイルをどう位置付けるかについて考えさせる内容となっています。
生活者動向とデータ
1.
自分磨きとセルフケアの変遷
「自分磨き」はGoogleトレンドにおいて、2010年代に最大の注目を浴びた後、徐々に関心が薄まり、コロナ禍で再び注目を集めましたが、現在は再び下降気味です。一方で「セルフケア」は、緩やかな成長を見せており、コロナの影響で当初の20から現在は60~80の間で横ばいの状態です。これらのデータは、自分を高めることへの関心が、高まる一方で、現実の疲れも感じさせる結果となっています。
2.
自分磨きに感じる疲労
医療法人Medical Innovationの調査では、「自分磨きが辛いと感じるか」という問いに57.2%が「はい」と回答しています。この結果は、自分磨きが承認欲求と結びついている現代のストレスを反映しています。
3.
セルフケアの実感不足
クラシエ株式会社が行った調査によれば、セルフケアを実践しているが効果を実感できていない人が38.9%もいるという結果が明らかになりました。これは、「やらなければならない」というプレッシャーが、逆に心の負担になっているのかもしれません。
4.
外圧に対する嫌悪感
ネオレアの調査では、SNS広告に対して91%が不愉快に感じたと回答。特に外見コンプレックスをテーマにした広告が多く、これが生活者の自尊心を傷つける要因となっていることがわかります。
5.
新しいスタイルの注目
最近では「キャンセル」という新しい文化が浮上してきています。この「外出キャンセル界隈」や「ご飯キャンセル界隈」という表現は、選択肢の豊富な現代社会において、自分の時間を大切にする姿勢が反映されています。
生活者の新しい意識
今回のレポートでQOプランナーの田野井氏や岩城氏らは、「自分磨き」や「セルフケア」といったテーマの広がりと同時に、外圧への反発から、生活者がやりたくないことをミニマルにし、自らのやりたいことに時間を割く傾向が強まっていると指摘しています。これは、ストレスから解放され、より豊かな生活を求めるバランス感覚の必要性を示しています。
今後もQOは、生活者の選択を尊重し、自分自身を大切にする姿勢を支持するマーケティング活動を推進していきます。この見立て通信では、生活者の心をつかむためのヒントも多く示されていますので、実際のビジネスやマーケティング活動にぜひ役立ててください。
また、公式noteやMITATE Insight Lensでの深堀りもおすすめです。日々の生活者の心の動きに寄り添い、価値ある情報を常に発信するQO株式会社の動向をぜひチェックしてみてください。