新メディア「Locally」がもたらす訪日客と地域の新たな接点
株式会社MATCHAが2026年6月に公開した新メディア『Locally』は、地域の観光事業者が訪日客へ多言語で情報を直接発信できるプラットフォームです。AIが旅行先選びに影響を与える時代において、情報の発信者の重要性が高まっています。Locallyは、地域の魅力を発信することで訪日客との新たな接点を生み出すことを目指しています。
課題解決の必要性
観光庁とJNTOが策定した新観光マーケティング戦略では、「地域に根付いた本物の体験を求める旅行者像」が設定されています。この流れの中、MATCHAは多くの自治体や観光協会との意見交換を通じて、「地域の魅力が十分に訪日客に届いていない」という問題を認識しました。特に地方の情報発信は、検索キーワードや発信体制の違いから目立たず、それによって多くの候補地や体験が埋もれてしまう現状があるのです。
現在、AIの進化により、旅行者は自分たちで情報を探すだけでなく、AIが旅先選びや予約をサポートしています。それに伴い、MATCHAメディアへのAIによる引用も増加しており、2024年12月から2026年3月までの計測では月間1,000万回を超えています。こうした背景の中で、誰が情報を発信するのかが観光における重要な要素となっているのです。
Locallyの新たな機能
Locallyは、これまでMATCHAが提供してきた情報発信ツール「MCM」を基に、さらなる進化を遂げたメディアです。MCMは自治体や観光業者が日本語で情報を入力するだけで6言語に自動翻訳されるサービスとして、全国47都道府県に導入されています。Locallyでは、この実績をもとにAI時代の情報環境へ適応した形で展開され、訪日客が「行き先」だけでなく「体験したいこと」から日本の地域と出会える仕組みが整っています。
新たに多言語問い合わせ機能を搭載したことで、訪日客は地域に直接問い合わせができ、その際のコミュニケーションも自動翻訳されるため、地域と訪日客の負担が軽減されます。この機能を通じて、訪日客が何を求めているのかを地域は把握することができるのです。
地域魅力の発見と情報整理
Locallyでは、地域情報を「花火」「温泉」「自然」などのテーマごとに整理し、検索キーワードに依存しない新しい旅先の発見を促進します。また、日本地図をトップページに配置することで、訪日客が直感的に地域を探せるUX設計を行っています。
これにより、まだ知られていない地域や体験を訪日客に届ける特集ページや広告展開を予定しており、地域認知の創出を図る取り組みも実施していきます。
導入予定者への説明会
Locallyの公開に伴い、自治体や観光協会に向けたオンライン説明会が2026年6月23日に開催され、Locallyのコンセプトや活用方法、新機能について詳細に紹介される予定です。地域の魅力を発信するために、さまざまな業種がこのメディアを利用できるよう、信頼性を重視して情報を掲載します。
代表青木のメッセージ
MATCHAの代表青木優は、「日本の魅力はまだまだ知られていない」と述べ、情報の発信方法が変わる中で、誰が情報を発信するかが重要だと強調しています。地域の観光関係者が自らの声で発信し、訪日客との新たな接点を創出できる環境を整えることが、Locallyのタイムリーな役割であるということです。
まとめ
Locallyは、地域の観光事業者が訪日客に直接情報を届けることで、未知なる地域の魅力を伝える新たな取り組みです。訪日客が地域とより深くつながるための情報発信の場として、今後の展開が期待されます。