食品の品質可視化
2025-01-23 13:37:33

温度と時間で食品の品質を可視化する新技術が登場

画期的な食品品質可視化ソリューション



株式会社日立産機システム(以下、日立産機)は、温度と時間に応じて色が変化する新しい「温度×時間センシングインク」を利用した食品の品質可視化ソリューションの提供を開始しました。この技術は、食品ラベルに貼付して使用することで、従来の温度ロガーに比べて手軽で安価に温度測定ができるため、特にサプライチェーン管理において多くの期待が寄せられています。

特徴と利点



温度×時間センシングインクは、一定の温度条件下での経過時間に応じて色が変わる特性を持ちます。低温の環境では色がゆっくりと変わり、高温では迅速に変化するため、リアルタイムで食品の品質をモニタリングできます。このインクの最大の特長は、一度変わった色は元に戻らない不可逆性を有しているため、色変化を通じて確実に過去の温度状況を把握できる点です。

これにより、出荷後の平均温度や累積温度を把握しやすく、消費者に対しては食べ頃や品質の把握が容易になります。例えば、平均温度が20℃で4日間経過した場合には、積算温度が80となります。

食品業界への影響



現在、日本国内の農産物市場は縮小傾向にあり、その一方で世界では増加が見込まれています。このような背景から、日本から輸出される農産物の品質保持が重要となっています。従来、温度管理は高価格な温度ロガーに頼る必要があり、手軽な方法が求められていました。

この新技術は、長期保存や輸送中の品質維持に取り組む生産者にとって、特に有効です。流通プロセスの各ポイントでラベルを読み取り、熟し具合を把握することで、生産者は出荷順を、流通業者は販売機会を逃さないように管理できます。

検証結果



日立産機は、実際にメロンの熟し具合可視化機能を用いた試験を行いました。この試験では、保管温度を調整可能な環境下にメロンを置き、温度×時間センシングラベルを使用してその熟し具合を確認しました。結果として、インクから得られた温度データとメロンの熟し具合には明確な相関があり、実際に熟し具合を予測することができることが確認されました。

未来に向けて



日立産機システムは、社会イノベーション事業として、持続可能な未来を目指しています。この新しいソリューションを通じて、環境負荷を低減しながら、より安全で無駄のない食品流通を実現することが期待されます。今後、さらなる発展が期待されるこの技術に注目したいところです。

詳細については、日立産機システムの公式ウェブサイトをご覧ください(https://www.hitachi-ies.co.jp/)。


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会社情報

会社名
株式会社日立産機システム
住所
東京都千代田区外神田一丁目5番1号 住友不動産秋葉原ファーストビル
電話番号

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