日本が世界にその名を広めた1970年の大阪万博、そして2025年の大阪・関西万博。今回は、これら二つの重大なイベントでユニホームデザインを担当したデザイナー、コシノジュンコさんの挑戦に迫ります。コシノさんは、19歳でデザイナーの登竜門とも言える装苑賞を受賞し、その後のキャリアを万博という場でスタートさせました。1970年の万博での成功が、彼女を国際的な舞台へと引き上げるきっかけとなりました。
2025年の万博を見据える中で、コシノさんは「変化が見えなければ意味がない」と語ります。これは、ただの繰り返しではなく、次世代の人々に未来を見せることが必要だという思いから来ているのです。彼女にとって、デザインとは未来への挑戦を具現化する重要な役割を担っています。
ユニホームのデザインに関しても、テーマは「真の美とは何か」と設定し、パビリオンの担当者と密にコミュニケーションを図りつつ形作られていきました。完成したデザインには、視覚的な美しさだけではなく、着用することで「スイッチが入る」ような特別な意味合いが込められています。
また、コシノさんの業績は万博だけにとどまらず、彼女が衣装を手掛けた和太鼓パフォーマンス集団「ドラム・タオ」の成長にも寄与しています。彼女が14年前にデザインした衣装は、タオの代表から高く評価されており、コシノさんのデザインがその後の成功を後押ししたとされています。
さらに、彼女の地元である岸和田のだんじり祭りが、コシノ三姉妹にとって特別な場所であることも強調されます。毎年秋の祭りに帰郷し、地元の文化を大切にし続けているとのこと。このような地域の伝統が、コシノさんのデザインの根幹を成しているのです。
万博が進行する中、コシノさんは、アメリカのパビリオンを訪れる等、国際的なつながりの大切さを忘れませんでした。彼女がアメリカパビリオンを訪問した際には、参加者全員に向けて「感謝」の言葉をTシャツに刻むことで、その思いを形にする取り組みが行われました。
最後に、コシノさんは万博を全国の小学校にユニホームを寄贈したことも紹介します。このことで、子どもたちが万博の記憶に触れ、その感想を語り合う機会を提供しました。コシノさんは二度の万博を経て、「世界はあまり怖くない」と子供たちに伝えたいという願いを持っています。彼女の挑戦はこれまでの軌跡を越え、未来を掴むための一歩となることでしょう。
この特集は、コシノジュンコの夢と情熱を伝え、未来への道を切り拓く姿を描いた、深い感動を呼ぶエピソードとなっています。番組『万博に魅せられて~コシノジュンコが紡いだ半世紀、そして未来~』は、2026年にテレビ大阪およびテレビ東京で放送されます。彼女の物語をぜひご覧ください。