AIがつなぐ法務の未来
2025-10-10 15:53:01

国内初の法務エリアにおけるAI連携実証実験がスタート

法務業務に新たな風を吹き込む実証実験



弁護士ドットコム株式会社、アンダーソン・毛利・友常法律事務所(AMT)、及び株式会社みらい翻訳は、国内初となる法務領域における“マルチエージェント連携”の実証実験を開始しました。この取り組みは、AI技術が法律業務にどのように作用していくかを探る重要なステップです。

マルチエージェント連携の意義


近年、自律的に業務を遂行する「AIエージェント」が増加しており、特に複数のAIが連携する「マルチエージェント」の時代が到来しています。この実証実験では、その具体的な活用事例を法律分野で評価することを目指しています。これまで法律業務では、異なるAIサービスを個別に利用するために、ユーザーはその都度文脈を整理し直さなければならないという大きな課題が存在していました。しかし、今回の取り組みにより、AIエージェント同士が連携し、ユーザー体験をシームレスに向上させるチャンスが生まれました。

実証実験の概要


本実証実験では、弁護士ドットコムのリーガル特化型AIエージェント「Legal Brainエージェント」と、みらい翻訳が開発するセキュアな汎用チャット型AIエージェントを連携させます。これにより、一般的な質問から高度な法律リサーチまでを一つのAIから行える利便性を検証します。さらに、機密情報を安全に扱うための仕組みを強化します。この連携には、情報の認証や権限設定、通信経路の暗号化が含まれます。

各社のコメント


AMTのパートナー弁護士である清水亘氏は、「圧倒的な効率でスマートかつセキュアにリーガル業務をサポートするAIツールが登場しました」と話します。一方で、みらい翻訳の鳥居大祐氏は、「当社のAI開発力が法務業務の生産性向上に寄与できることをうれしく思います」と述べています。弁護士ドットコムの稲垣有二氏は、「専門家がより効率的にAIを活用できる環境を実現することを目指します」と強調しました。

Legal Brain エージェントの特長


弁護士ドットコムの「Legal Brainエージェント」は、自然言語処理により法律関連のリサーチ業務を大幅に効率化するために開発されています。このAIは、ユーザーの質問に対して正確かつ構造的に法的な論点を返し、関連する法令や判例へのリンクも提示します。この技術によって、弁護士や法務部門の担当者はより付加価値の高い仕事に注力できるようになると期待されています。

まとめ


今回の実証実験は、法律業界におけるAI活用の新たな可能性を探るものであり、成功すれば法務分野でのAIの標準モデルとして広がることが期待されます。これにより、法律業務の効率化と生産性向上を実現する道が開かれることでしょう。


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会社情報

会社名
弁護士ドットコム株式会社
住所
東京都港区六本木4-1-4黒崎ビル6F
電話番号
03-5544-8416

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